カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

東北四端紀行[3]

投稿日:2017年1月26日

南端編 3 岬めぐり

2009年9月10日~10月9日

三崎の展望台から小名浜を一望する

三崎の展望台から小名浜を一望する

三崎の「潮見台」から海岸線を一望する

三崎の「潮見台」から海岸線を一望する

 小名浜からは「岬めぐり」を開始する。

 まずは三崎。岬全体が公園になっている。この岬が北風と波浪を防ぐ天然の防波堤になっているので小名浜港があるようなものだ。展望台からは小名浜の漁港と街並みを一望。もうひとつの展望台「潮見台」からは、断崖が海に落ちる海岸線を一望する。そのあとマリンタワーに上った。足下に園地が広がり、小名浜をとりまく一帯の360度の展望を眺める。

 次に中之作漁港に行き、目の前の岬の竜ヶ崎を見る。

中之作漁港竜ヶ崎三崎の「マリンタワー」

中之作漁港 竜ヶ崎 三崎の「マリンタワー」

江名漁港

江名漁港

合磯岬

合磯岬

豊間海岸のサーファーたち

豊間海岸のサーファーたち

 第3番目の岬、合磯(かっそ)岬の手前には江名漁港がある。岬と漁港はセットのようなものだ。合磯岬の先は豊間海岸。合磯岬と次の塩屋崎の間には長い砂浜が広がっている。サーファーたちには人気の海だ。

 第4番目の岬は塩屋崎。岬の下には美空ひばりの「みだれ髪」の歌碑。高さ50メートルの断崖上には「塩屋埼灯台」。ハーハー息を切らして岬の上まで登り、さらに灯台に登って南の豊間海岸と北の薄磯海岸を見下ろした。

 第5番目の岬は富神崎。海水浴場にもなっている薄磯海岸が尽きたところが富神岬で、岬の北側には沼ノ内漁港がある。

 三崎から富神崎までというのは、ほぼ3、4キロの等間隔でひとつ、またひとつと岬がつづいている。ここは「岬めぐり」には絶好のエリアだ。

塩屋崎塩屋崎の美空ひばり歌碑塩屋崎の「塩屋埼灯台」

塩屋崎 塩屋崎の美空ひばり歌碑 塩屋崎の「塩屋埼灯台」

薄磯海岸富神崎富神崎の沼ノ内漁港

薄磯海岸 富神崎 富神崎の沼ノ内漁港

新舞子浜の松林を行く

新舞子浜の松林を行く

波立海岸の波立薬師を参拝

波立海岸の波立薬師を参拝

波立海岸を通る国道6号

波立海岸を通る国道6号

 富神崎を過ぎると太平洋岸の新舞子浜の松林を走り抜け、四倉で国道6号に合流。波立海岸の波立薬師を参拝し、歩道橋で反対側に渡ったところにある「波立食堂」で「焼きはまぐり定食」を食べ、橋を渡って弁天島まで行った。

「岬めぐり」の最後は殿上崎。波立海岸からさらに国道6号を北上し、JR常磐線の久ノ浜駅前を右折し、久之浜漁港まで行く。久之浜漁港の岸壁でDRを停めたが、目の前の大きな岩山が殿上崎になる。ここでも岬と漁港はセットになっている。

 殿上崎を最後に「岬めぐり」を終え、いわき四倉ICから常磐道でいわき勿来ICへ。いわき勿来ICは東北の高速道路網最南のインターになる。

「波立食堂」の「焼きハマグリ定食」波立海岸の弁天島久之浜漁港と殿上崎

「波立食堂」の「焼きハマグリ定食」 波立海岸の弁天島 久之浜漁港と殿上崎

常磐道のいわき四倉IC

常磐道のいわき四倉IC

 いわき勿来ICで常磐道を降りると、茨城県との県境に近い白米温泉の一軒宿「つるの湯」に泊まった。小さな湯船の湯につかり、湯上りのビールをキューッと飲み干す。夕食にはカツオの刺身が出た。ここのカツオも文句なしのうまさ。そのほかサバの味噌煮、天ぷら、酢のもの。自家製のナスの漬物も美味。「つるの湯」は見つけるのがちょっと難しいが、何ともいえない素朴さがすごくいい。

白米温泉の一軒宿「つるの湯」白米温泉「つるの湯」の湯船白米温泉「つるの湯」の夕食

白米温泉の一軒宿「つるの湯」 白米温泉「つるの湯」の湯船 白米温泉「つるの湯」の夕食

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