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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

奥州街道を行く! [19]

投稿日:2017年5月26日

冷麺が恋しい盛岡に到着

2009年10月26日

 野辺地駅前を出発し、奥州街道の国道4号を南下。相棒のスズキDR−Z400Sを走らせる。

 野辺地町から東北町に入ると、国道4号のわきにある「日本中央の碑保存館」(入館無料)に寄っていく。ここに保存展示されている「日本中央の碑」というのは「つぼのいしぶみ」(壺碑)のことで、宮城県の多賀城にもある。坂上田村麻呂が大きな石の表面に矢尻で文字を書いたとされる石碑で、この東北町の壺碑が本物であるかどうかの鑑定結果はいまだに出ていないという。保存館の庭に立つ俳人金子兜太の「日本中央とあり 大手鞠 小手鞠」の碑のわきに大手鞠と小手鞠が植えられている。ここには東北放浪の歌人、大町桂月の文学碑も建っている。

 東北町から七戸町に入ると奥州街道の七戸宿を走り抜け、南部縦貫鉄道の七戸駅跡を見ていく。国道4号沿いの奥州街道の松並木や「奥州街道」の石碑も見る。

野辺地駅のプラットフォーム野辺地駅前を出発東北町の「日本中央の碑保存館」

野辺地駅のプラットフォーム 野辺地駅前を出発 東北町の「日本中央の碑保存館」

「日本中央の碑保存館」の大町桂月文学碑奥州街道の七戸宿南部縦貫鉄道の七戸駅跡

「日本中央の碑保存館」の大町桂月文学碑 奥州街道の七戸宿 南部縦貫鉄道の七戸駅跡

奥州街道の松並木

奥州街道の松並木    

 国道4号をさらに南下し、国道4号の旧道で十和田市の中心街に入っていく。十和田の商店街を抜け、相坂川を渡ったあたりが奥州街道の藤島宿になるが、往路編でもいったように今は何も残っていない。国道4号に出ると、道の駅「とわだ」で「牛バラ焼定食」を食べた。道の駅「とわだ」を過ぎた国道4号の左手一帯が伝法寺で、ここが奥州街道の伝法寺宿になる。

 五戸宿では古い町並みを走り抜け、郊外にある五戸まきば温泉の湯に入った。次の浅水宿からは旧奥州街道の県道233号で高山峠を越えて三戸宿へ。ここではバイパスの国道4号を走り、道の駅「さんのへ」でDRを止めて小休止。一息入れたところで、県境の馬淵川にかかる青岩大橋を渡って岩手県に入った。

十和田市の中心、稲生町の交差点国道4号の道の駅「とわだ」の入口国道4号の道の駅「とわだ」

十和田市の中心、稲生町の交差点 国道4号の道の駅「とわだ」の入口 国道4号の道の駅「とわだ」

五戸まきば温泉の露天風呂国道4号の道の駅「さんのへ」県境の青岩大橋の手前で青森県側を見る

五戸まきば温泉の露天風呂 国道4号の道の駅「さんのへ」 県境の青岩大橋の手前で青森県側を見る

 岩手県内の奥州街道の宿場は金田一宿→福岡宿→一戸宿→小繋宿→沼宮内宿→渋民宿とつづいて盛岡宿に至るが、往路編でひとつづつの宿場をめぐっているので、復路編では国道4号で一気に盛岡まで走った。

 盛岡に到着すると盛岡駅前の「東横イン」に泊まり、駅地下の店「三千里」で「盛岡冷麺」(750円)を食べた。盛岡に来ると、無性に「盛岡冷麺」が食べたくなるものだ。

国道4号から見る二戸の町並み国道4号を行く国道4号から見る一戸の町並み

国道4号から見る二戸の町並み 国道4号を行く 国道4号から見る一戸の町並み

国道4号の最高所地点の十三本木峠盛岡駅の駅地下の店「三千里」「三千里」で食べた「盛岡冷麺」

国道4号の最高所地点の十三本木峠 盛岡駅の駅地下の店「三千里」 「三千里」で食べた「盛岡冷麺」

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