カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[4日目]

投稿日:2017年6月14日

下仁田の温泉と名物の「こんにゃく」

関東編 4日目(2006年11月4日)

 猪ノ田温泉「久恵屋旅館」の朝湯から上がると朝食だ。1杯目は納豆で、2杯目は生卵で、3杯目はニジマスの甘露煮でと、「三杯飯」を食べた。ぼくは旅に出たときはもちろんのことだが、普段でも朝食はしっかりと食べる。ぼく以上に食べるのが桑原さん。「三杯飯」プラスαで食べていた。食べ終わったところで、お茶を飲みながらのプラニング。『ツーリングマップル』(関東編)を見ながら、今日一日、どのようにしてまわろうかと考える。この地図を見ながらプラニングしているときは、ぼくにとってはまさに至福の時。地図は限りない夢を与えてくれる。

 今日は桑原さんとの「温泉めぐり」の最終日。9時に猪ノ田温泉を出発すると、群馬県内の温泉をめぐりを開始する。

 第1湯目は藤岡温泉「平八館」の湯。ここの展望風呂はいい。女将さんは「雪見風呂がすごくいいのよ」と言う。まわりは西上州の山並み。ここでは「しし鍋うどん」(1030円)や「しし鍋御膳」(2000円)が食べられるが、また今度だな。

 第2湯目は湯端温泉「湯端の湯」。これがすごい湯で、大樽風呂なのだ。湯につかると、木の香りがプンプンする。若干、色つきの湯で淡黄色をしている。源泉は自然湧出だという。

 第3湯目は観音山温泉「錦山荘」の湯。ここは絶景湯で、湯につかりながら高崎の市街地を一望する。湯から上がると昼食。「おきりこみ」と「すいとん」を食べた。そのあと洞窟観音と白衣観音を見てまわった。

 第4湯目は坂口温泉「小三荘」の湯。ここは探すのにちょっとてこずった。

 第5湯目は甘楽温泉「かんらの湯」。大きな日帰り温泉施設で、内風呂には3つの湯船がある。寝湯もある。露天風呂の裏手は公園になっている。

 甘楽温泉から上がると、国道254号で下仁田を通り、群馬・長野県境の内山峠まで行く。「峠返し」で峠のトンネルの入口で折り返し、峠下の日帰り湯、西下仁田温泉「荒船の湯」に入った。広々とした湯船の内風呂と露天風呂にどっぷりつかったあとは大広間でのうれしい夕食。我々はこれから先、まだまだバイクに乗るので、冷たいビールで乾杯できないのが辛いところだ。それをぐぐぐぐっとこらえ、まずは下仁田名物のこんにゃく料理を3品、食べた。こんにゃくの味噌おでんと刺身こんにゃく、それとこんにゃく素麺。さすがこんにゃくの本場、下仁田だけのことはあって、3品ともに美味。そのあとで釜飯を食べた。シイタケやタケノコ、クリなどの入った釜飯の味もなかなかのものだ。鉄製の釜にこびりついたおこげはぼくの大好物なのでひと粒残さずに食べた。

 ここを最後に4日間、同行してくれた桑原さんと別れる。国道254号で上信越道の下仁田ICへ。そこでカソリの乗るスズキGSR400と桑原さんの乗るスズキバンディット1200Sの2台のバイクを並べて記念撮影し、桑原さんは高速道で東京へ、ぼくは下仁田の町へと向かっていく。夜の国道254号を走っていると、胸の中にぽっかりとあいたような穴を感じる。

 1999年の「50代編日本一周」のときもそうだった。桑原さんは今回と同じように4日間、同行してくれた。あのときの最後は静岡駅前。ぼくは国道1号を西へ、浜松へと向かった。桑原さんは国道1号を東へ、東京へと向かった。そんなシーンが思い出されてならなかった。桑原さ〜ん、ありがとう。またな〜!

 今日最後の温泉めぐりを開始する。国道254号から南の山中に入ったところにある下仁田温泉の温泉旅館「清流荘」に行く。だが、残念。入浴も宿泊もできなかった。

 下仁田の町中に戻ると、このエリアの観光パンフレットにのっている妙義山麓の民宿「ゆうらく」に電話する。するとありがたいことに宿泊OK。すぐさま下仁田から妙義山へと夜道を飛ばした。だが、民宿「ゆうらく」をみつけられない。携帯で電話しようとするのだが、悲しいかな携帯で電話したことがなかったので、カチャカチャやってみるのだが通じない。その時点での携帯は、ぼくにとっては原稿と写真を送るツールでしかなかった。そのため電話のかけ方を知らなかったのだ。

 必死の思いで公衆電話を探し出すと、そこから電話した。ありがたいことに宿のご主人が車で迎えに来てくれた。民宿「ゆうらく」に着いたときは22時を過ぎていた。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 猪ノ田温泉「久恵屋旅館」
朝食 猪ノ田温泉「久恵屋旅館」 ご飯、納豆、生卵、ニジマスの甘露煮、豆腐、和え物、漬物、味噌汁
9時 宿を出発
24湯目 藤岡温泉「平八館」(300円)
25湯目 湯端温泉「湯端の湯」(500円)
26湯目 観音山温泉「錦山荘」(600円)
昼食 観音温泉「錦山荘」 「おきりこみ」(840円)、「すいとん」(840円)
洞窟観音(800円)
白衣観音
27湯目 坂口温泉「小三荘」(735円)
28湯目 甘楽温泉「かんらの湯」(600円)
内山峠(峠返し)
29湯目 西下仁田温泉「荒船の湯」(500円)
夕食 西下仁田温泉「荒船の湯」 釜めし(800円)、こんにゃく料理3品(850円)
深山温泉(廃業湯)
上信越道の下仁田IC 桑原和浩さんとの別れ
下仁田温泉「清流荘」(入浴できず)
22時 妙義山麓 民宿「ゆうらく」(1泊朝食6500円)
本日の走行距離数 185キロ
本日の温泉入浴数 6湯

猪ノ田温泉「久恵屋旅館」の朝食ご主人と女将さんに見送られて猪ノ田温泉「久恵屋旅館」を出発藤岡温泉「平八館」

▲猪ノ田温泉「久恵屋旅館」の朝食 ▲ご主人と女将さんに見送られて猪ノ田温泉「久恵屋旅館」を出発 ▲藤岡温泉「平八館」

藤岡温泉「平八館」の湯につかる藤岡温泉「平八館」を出発湯端温泉のおばあちゃんと記念撮影

▲藤岡温泉「平八館」の湯につかる ▲藤岡温泉「平八館」を出発 ▲湯端温泉のおばあちゃんと記念撮影

湯端温泉「湯端の湯」につかる観音山温泉「錦山荘」観音山温泉「錦山荘」の露天風呂

▲湯端温泉「湯端の湯」につかる ▲観音山温泉「錦山荘」 ▲観音山温泉「錦山荘」の露天風呂

観音山温泉「錦山荘」の往時の写真観音山温泉「錦山荘」の「おきりこみ」観音山温泉「錦山荘」の「すいとん」

▲観音山温泉「錦山荘」の往時の写真 ▲観音山温泉「錦山荘」の「おきりこみ」 ▲観音山温泉「錦山荘」の「すいとん」

洞窟観音を拝観高崎観音の「白衣観音」へ坂口温泉「小三荘」

▲洞窟観音を拝観 ▲高崎観音の「白衣観音」へ ▲坂口温泉「小三荘」

甘楽温泉「かんらの湯」内山峠に到達西下仁田温泉「荒船の湯」

▲甘楽温泉「かんらの湯」 ▲内山峠に到達 ▲西下仁田温泉「荒船の湯」

西下仁田温泉「荒船の湯」のこんにゃく料理3品西下仁田温泉「荒船の湯」の「釜めし」上信越道の下仁田ICで桑原さんと別れる

▲西下仁田温泉「荒船の湯」のこんにゃく料理3品 ▲西下仁田温泉「荒船の湯」の「釜めし」 ▲上信越道の下仁田ICで桑原さんと別れる

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