温泉めぐり日本一周[5日目]
投稿日:2017年6月16日
碓氷峠から伊香保温泉へ
妙義山麓の民宿「ゆうらく」の朝食を食べて出発。宿のご主人と女将さんが見送ってくれた。相棒のスズキGSR400を走らせ松井田へ。松井田からは国道18号で碓氷峠へ。碓氷峠への道は紅葉でまばゆいばかり。上州と信州との境の碓氷峠に着くと、「峠返し」で折り返し、峠を下った。
碓氷峠下の「玉屋」で「峠の力餅」を食べる。「からみ餅」と「きなこ餅」、「ごま餅」があっったが、そのうちの「からみ餅」を食べた。やわらかな搗きたての餅がうまい。大根おろしをからめた餅だが、大根の辛みが何ともいえない。「玉屋」は創業200年。歴史を感じさせる味の「峠の力餅」だった。
さあ〜、碓氷峠周辺の温泉めぐりの開始だ。
第1湯目は国道18号から山中に入った霧積温泉。ここには2軒の宿があるが、「金湯館」の湯に入った。玄関では石油ストーブが青い炎を上げていた。宿の女将さんは「よくきましたねえ」と声をかけてくれた。すでに泊まり客は帰ったあとなので、浴室には誰もいない。湯量の豊富な温泉で、無色透明の湯が湯船からあふれ出ている。湯船に身を沈めると、「ザーッ」と盛大な音をたてて湯が流れ出す。「金湯館」は明治16年に建てられたときのままの木造2階建。当時はこの地に何軒もの宿があったという。
第2湯目は碓氷峠下の坂本宿にある峠の湯温泉「峠の湯」。内風呂も露天風呂も広々として明るい。気分よく入れる湯だ。湯から上がると昼食。売店で「おぎのや」の「峠のかまめし」を買って食べた。
第3湯目は妙義温泉「もみじの湯」。「上毛三山」の妙義山を間近に眺める温泉だ。内風呂と露天風呂。内風呂の方が温めの湯で長湯できる。露天風呂からは茫々と広がる関東平野を見下ろした。
妙義温泉「もみじの湯」から上がると、妙義神社を参拝し、第4湯目の磯部温泉へ。ここは碓氷峠の「峠返し」で入る国道18号周辺では一番大きな温泉地。このあたりまで来ると、妙義山はすでに遠い。磯部温泉では日帰り湯の「恵みの湯」に入った。内風呂と露天風呂。広々とした露天風呂の石の湯船がよかった。湯から上がると大広間で「10分寝」。横になって数秒で深い眠りに落ちる。そして目覚ましをかけるわけでもなく、ぴったり10分後には目をさます。これはもうカソリの特技といっていい。
磯部温泉のあとは吉ヶ谷温泉と湯沢温泉の2湯に行ったが、ともに入れず…。吉ヶ谷温泉は廃業湯、湯沢温泉では入浴のみはさせてもらえなかった。
国道18号で高崎に出ると、高崎周辺の温泉めぐりを開始する。
第5湯目の群馬温泉の日帰り湯「やすらぎの湯」に入る。内風呂も露天風呂も人、人、人…で混み合っていたが、ぼくはこのワサワサ感が嫌いではない。無味無臭の黄色っぽい湯。湯から上がると、大広間で夕食。「おきりこみセット」を食べたが、これが群馬県内で食べる第3食目の「おきりこみ」になる。「おきりこみ」に、ご飯と漬物、デザートの柿がついている。麺は幅広。
第6湯目は総社温泉「せせらぎの湯」。JR上越線の群馬総社駅の近くにある一軒宿の温泉だ。入浴客はぼく一人。内風呂の白濁した、温めの湯にしばらくつかった。温めの湯で長湯するのは気持ちのいいものだ。
「せせらぎの湯」から上がり、群馬総社駅前に出たのは19時過ぎ。さー、宿探しだ。どこに泊まろうか…と考えたとき、パッとひらめいたのが伊香保温泉。駅前の公衆電話で電話帳を見ながら電話した。なんともラッキーなことに、最初の「白雲閣」で、朝食付きで泊めてもらえることになった。宿が決まると、急に元気が出るから不思議だ。
伊香保温泉に着くと「北京飯店」で夜食の「たんめんライス」を食べた。いつもだったら「ラーメンライス」なのだが、きっと体が野菜を欲していたのだろう、「たんめん」を食べたくなった。人間の体というのは正直なものだ。
第7湯目の伊香保温泉「白雲閣」に着くと、すぐに6階の大浴場の湯に入る。この「宿湯」の気持ちよさといったらない。と同時に心底、ホッとできる。湯から上がると部屋でカンビールをキューッと飲み干すのだった。
朝食 | 民宿「ゆうらく」 |
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8時 | 宿を出発 |
碓氷峠(峠返し) | |
「峠の力餅」(350円) 「玉屋」 | |
30湯目 | 霧積温泉「金湯館」(500円) |
31湯目 | 峠の湯温泉「峠の湯」(500円) |
昼食 | 峠の湯温泉「峠の湯」 「峠のかまめし」(900円) |
32湯目 | 妙義温泉「もみじの湯」(500円) |
妙義神社 | |
33湯目 | 磯部温泉「恵みの湯」(500円) |
吉ヶ谷温泉(廃業湯) | |
湯沢温泉(入れず) | |
34湯目 | 群馬温泉「やすらぎの湯」(600円) |
夕食 | 群馬温泉「やすらぎの湯」 「おきりこみセット」(700円) |
35湯目 | 総社温泉「せせらぎの湯」(500円) |
夜食 | 伊香保温泉の「北京飯店」 「たんめん&ライス」(1000円) |
20時 | 伊香保温泉「白雲閣」(1泊朝食6900円)に到着 |
36湯目 | 伊香保温泉「白雲閣」 |
本日の走行距離数 151キロ | |
本日の温泉入浴数 7湯 |
ご主人と女将さんに見送られて民宿「ゆうらく」を出発 | 碓氷峠の紅葉 | 碓氷峠に到達 |
碓氷峠下の「玉屋」 | 「玉屋」の「峠の力餅」 | 霧積温泉への道 |
霧積温泉の紅葉 | 霧積温泉「金湯館」を見下ろす | 霧積温泉「金湯館」 |
霧積温泉「金湯館」の湯 | 中山道の坂本宿 | 峠の湯温泉「峠の湯」 |
「おぎのや」の「峠のかまめし」を食べる | 妙義温泉「もみじの湯」 | 妙義温泉「もみじの湯」から見る妙義山 |
磯部温泉「恵みの湯」 | 湯沢温泉 | 群馬温泉「やすらぎの湯」 |
群馬温泉「やすらぎの湯」の「おきりこみ」 | 総社温泉「せせらぎの湯」 | 伊香保温泉の「北京飯店」 |
「北京飯店」の「たんめん」 | 伊香保温泉「白雲閣」の湯 |