温泉めぐり日本一周[旅の相棒1]
投稿日:2017年7月19日
スズキGSR400

「関東編」ではスズキの400ccバイク、GSR400で24日間、4153キロを走った。北関東では一日中、雪の中を走ったり、奥鬼怒温泉郷では雪の林道を走ったりもした。金精峠ではアイスバーンにツルリと滑り、あやうく転倒するところだった。内山峠や碓氷峠、三国峠などいくつもの峠にも立ったが、十石峠のように曲がりくねった狭路を行く峠もあった。ずいぶんと過酷な4153キロだったので、東京・日本橋にゴールしたときは、「ほんとうによく走ってくれた。ありがとう!」とGSR400に声をかけた。連続して24日間も一緒だと、自分とGSRが一心同体になったかのようで、まるで自分の体の一部のように感じられるのだった。
そんなGSR400だが、このバイクはなんといってもスタイルがいい。それも時代の最先端をいっているかのようなスタイル。タンクの両側についている方向指示器には目を奪われる。それがまた洒落ていて、フロントまわりを精悍な顔つきにしている。そしてブレーキランプも特徴がある。ブレーキをかけると、戦闘機のアフターバーナーのような光り方をする。アップマフラーの形状と相まって凄みがある。
GSR400の最大の魅力は走りのよさ。加速がなめらかでスムーズ。加速時の「キュイ〜ン」というエンジン音にはしびれてしまう。水冷マルチシリンダー特有のサウンドだ。メーターにはギアのポジションが表示されるので、峠道の登りのように、ひんぱんにギアをシフトするときにはおおいに助かった。ヘッドライトの明るさ、とくにハイビームにしたときの明るさと照射角度の広さには、夜の温泉めぐりでどれだけ助けられたかしれない。安全にナイトランができるというのは、ツーリング用バイクの絶対的な条件だ。
GSR400での高速走行はもう最高。余裕を持って走れる。だが、それだけではない。温泉街の狭い小路やアップダウンの激しい山岳路でもずいぶんと楽に走れた。とりまわしが楽で、中低速域でもそれなりのパワーがあるので、楽々とこなせた。
最後にライディングのポジションだが、それほどの前傾姿勢をとる必要もないので、ゆったり気分でまたがり、ハンドルを握れる。それだからまる1日、走りつづけても、それほど疲れない。ぼくはツーリングではいつもザックを背負っているが、そのザックの底がちょうどうまい具合にリアシートにのるので、肩への負担もほとんどなかった。
![]() 東京・日本橋を出発! |
![]() 秩父路を行く |
![]() 神流川の堤防道を走る |
![]() 猪ノ田温泉「久恵屋旅館」を出発 |
![]() 紅葉の碓氷峠 |
![]() 西上州の温泉をめぐる |
![]() 目に残る上州路の風景 |
![]() 日本の国道最高所の渋峠に到達 |
![]() 浅間山がきれいに見えている |
![]() 国道17号の三国峠の峠返し |
![]() 冬期閉鎖前日の坤六峠を越える |
![]() JR沼田駅前。冷たい雨が降っている |
![]() JR渋川駅前を出発。さー、温泉だ! |
![]() 奥日光の戦場ヶ原を走る |
![]() かご岩温泉「かご岩温泉旅館」を出発 |
![]() 雪の奥鬼怒林道を行く |
![]() 紅葉の日塩もみじラインを行く |
![]() 那須岳に向かって走る |
![]() 湯津上温泉を出発。さー、行くぞ! |
![]() 袋田温泉「思い出浪漫館」を出発 |
![]() 大山に向かって走る |
![]() 柳沢峠に到達。富士山が見えている |
![]() 箱根湯本温泉の温泉街に入っていく |
![]() 東京・日本橋に到着! |