温泉めぐり日本一周[95日目]
投稿日:2018年4月21日
雛飾りの季節になった
朝、明るくなると一面の雪景色。雪はかなりの勢いで降っている。
「くろゆり荘」の朝食は7時30分だとのことで、朝湯の前に朝食を食べる。塩ジャケや半熟卵、煮物、和え物のほかに「朴葉味噌」がついていた。まずは熱々のご飯の上にのせて食べる。「朴葉味噌」はおかず味噌で、その味は「飛騨」を強く感じさせるものだ。
いつもとは順番が違うが、朝食のあとで朝湯に入る。
昨夜は内風呂に入ったので、今朝は道をはさんで反対側にある別棟の露天風呂に入る。雪はまったくやむ気配がなく、笠をかぶって湯につかった。岩風呂に流れ込む源泉は52度という高温湯だが、氷点下の気温なので温めの湯になってしまう。そのためなかなか出られずに長湯をした。
9時、平瀬温泉「くろゆり荘」を出発。国道156号で岐阜・富山の県境に向かったが、けっこう激しく雪が降っているのにもかかわらず、路面にはまったくといっていいほど雪はない。ごく普通にスズキDJEBEL250XCを走らせることができた。
「世界遺産」にも登録されている白川郷を通り、県境へ。気温は0度。だが、体感温度は氷点下10度。冬用のグローブではなく、防水用のグローブなので指の痛みは強烈。ちぎれんばかりだ。
白川郷に戻ると、第1湯目、白川郷温泉の日帰り湯「白川郷の湯」に入った。「さぞかし混んでいるのだろうな」と思っていったのだが、ガラガラ状態でちょっと拍子抜け。露天風呂は「雪見の湯」。雪はさらに激しさを増し、「蛭ヶ野峠を越えられるかなあ…」と心配になるほどだった。
第2湯目の大白川温泉の日帰り湯「しらみずの湯」。ここもガラガラ状態でほとんど入浴客はいない。大浴場と大露天風呂の湯につかりながら、降りつづく雪を見る。湯から上がると、「次平」で極細麺の「次平ラーメン」を食べた。
気合を入れて、蛭ヶ野峠を登っていく。はたして越えられるかどうか、緊張してジェベルを走らせる。だが、雪は小降りになり、助かった。峠上の「ひるがのスキー場」は大盛況。ここまで来ると雪はやみ、青空が見えている。飛騨は雪、美濃は晴天。またしても飛騨と美濃の違いをくっきりと見せつけられた。
国道156号の東側を走る「やまびこロード」沿いの3湯をめぐる。辛いのは花粉症。飛騨側ではおさまっていたが、美濃側に入るとクシャミの連発、鼻水ズルズル状態。「助けて〜」と声が出るほど。それでもカソリは行く。
第3湯目は牧歌の湯温泉「牧華」。大浴場と露天風呂。湯につかりながら雪景色を眺める。
第4湯目はふたごえ温泉「コージュ高鷲」の湯。大浴場と露天風呂。目の前には東海北陸道の大橋脚が見える。
第5湯目は鷲ヶ岳温泉。ここでは「ホテルレインボー」、「鷲ヶ岳高原ホテル」とまわったが入れず。「鷲ヶ岳温泉」の湯に入ることができた。すごい人。スキーヤーであふれかえっていた。
高鷲ICから東海北陸道に入り、郡上八幡ICまで高速道を走る。
郡上八幡ICから国道156号を南下する。
第6湯目は高畑温泉「湯之本館」の湯。無色透明の湯で、小さな湯船につかる。浴室からは渓谷を見下ろす。
第7湯目の日本真ん中温泉の日帰り湯「子宝の湯」。大浴場と露天風呂。露天風呂には円形の湯船と木の湯船がある。ここはスキー帰りの人たちで混んでいた。「子宝の湯」は駅舎温泉。館内からそのまま長良川鉄道の「みなみ子宝温泉駅」のプラットフォームに出られる。その入口には信号がある。列車到着の30分前になると青信号が灯り、15分前には黄色、5分前になると赤信号に変わる。
美濃ICで東海北陸道に入り、すぐに東海環状へ。
東海環状の美濃加茂ICで降り、国道41号を行く。
第8湯目は白川温泉の温泉旅館「飛水館」。高台上の温泉宿で、山間の白川の夜景を見下ろす。玄関に飾られた雛飾りが季節を感じさせた。
晩秋の11月1日にスタートした「300日3000湯」の「温泉めぐり日本一周」も、まもなく春の雛祭りを迎えようとしている。
ここは内風呂のみ。やわらかな感触の湯につかる。
第9湯目の新白川温泉の日帰り湯「美濃白川スポーツ・スパランド」。大浴場と露天風呂の湯にどっぷり、まったりつかった。
新白川温泉「美濃白川スポーツ・スパランド」の湯から上がると、今晩の宿、一乃湯温泉へ。国道41号沿いのコンビニ「タイムリー」で食料を買い込む。夕食は「ますずし」&「ぶりずし」のおにぎり。ともに富山産。こうして富山産のおにぎりがあるというのは、「国道41号つながり」というものなのか。
それと伊予産のミカンと薩摩産の薩摩焼酎を買った。
花粉症の季節が終わるまでは極力、ビールを飲まないようにしている。飲みたいときはこうして日本酒とか焼酎などにする。どいういう因果関係かわからないが、とにかくビールを飲むと花粉症の症状は目に見えて悪化するのだ。いやはやいやはや辛い季節…。
一乃湯温泉「乗政一乃湯」に到着したのは21時15分。最初に男湯の木の湯船につかり、次に女湯の石の湯船につかる。というのは宿泊はぼく一人で、女将さんには「両方とも入ってかまわないわよ」といわれたからだ。
ここは一人だけ、もしくは一組だけが泊れる温泉宿。このような宿は日本中探してもそうはないだろう。
日帰り入浴は21時までで、22時を過ぎると、女将さんたちは自分の家に帰ってしまう。そのあとは自分一人。若干、心細い気分になる。湯から上がると、「ますずし」&「ぶりずし」のおにぎりを食べ、そのあとワンカップの薩摩焼酎を飲むのだった。
朝食 | 平瀬温泉「くろゆり荘」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、半熟卵、ホオ葉味噌、煮物、和え物、漬物 |
---|---|
朝湯 | 平瀬温泉「くろゆり荘」 |
9時 | 平瀬温泉「くろゆり荘」を出発 |
岐阜・富山県境 折り返し | |
856湯目 | 白川郷温泉「白川郷の湯」(700円) |
857湯目 | 大白川温泉「しらみずの湯」(600円) |
昼食 | 「次平」 「次平ラーメン」(600円) |
蛭ヶ野峠 峠越え | |
858湯目 | 牧歌の里温泉「牧華」(800円) |
859湯目 | ふたごえ温泉「コージュ高鷲」(650円) |
860湯目 | 鷲ヶ岳温泉「鷲ヶ岳温泉」(800円) |
861湯目 | 高畑温泉「湯之本館」(600円) |
862湯目 | 日本真ん中温泉「子宝の湯」(500円) |
863湯目 | 白川温泉「飛水館」(630円) |
864湯目 | 新白川温泉「美濃白川スポーツランド」(400円) |
21時15分 | 一乃湯温泉「乗政 一乃湯」(素泊まり4000円) |
865湯目 | 一乃湯温泉「乗政 一乃湯」 |
夕食 | コンビニのおにぎり |
本日の走行距離数 285キロ | |
本日の温泉入浴数 10湯 |
平瀬温泉「くろゆり荘」の雪景色 | 「くろゆり荘」の朝食 | 「くろゆり荘」の朝食の「朴葉味噌」 |
「くろゆり荘」の朝湯に入る | 「くろゆり荘」を出発 | 国道41号の岐阜・富山県境 |
岐阜・富山県境の風景 | 白川郷の雪原を行く | 白川郷温泉「白川郷の湯」 |
「白川郷の湯」の大浴場 | 大白川温泉「しらみずの湯」 | 「次平」の「次平ラーメン」 |
蛭ヶ野峠のスキー場 | 牧歌の里温泉「牧華」 | 蛭ヶ野高原の雪景色 |
ふたごえ温泉「コージュ高鷲」 | スキー場は満車状態 | 鷲ヶ岳温泉の「鷲ヶ岳温泉」 |
高畑温泉「湯之本館」 | 日本真ん中温泉「子宝の湯」 | 「子宝の湯」の信号灯 |
白川温泉「飛水館」の雛飾り | 「飛水館」の大浴場 | 新白川温泉「美濃白川スポーツランド」 |
一乃湯温泉「乗政 一乃湯」の湯上りに食べた夕食 |