カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[123日目]

投稿日:2018年7月18日

桜満開、ツバメが飛びかう

四国編 24日目(2007年4月2日)

 金剛乃湯温泉「リバーサイドホテル」では朝湯に入れないので、ご飯、味噌汁、塩ジャケ、玉子焼き、青菜のおひたし、のり、漬物の朝食を食べ、9時に出発する。

 五條から国道168号で紀伊半島を縦断し新宮に向かうのだが、その前に五條周辺の温泉をめぐる。

 だが大淀温泉の「老人福祉センター」は11時から、下市温泉の「明水館」は定休日ということで、2湯ともに入れずに五條に戻った。

 第1湯目はひと晩泊まった金剛乃湯温泉。10時オープンの日帰り湯「金剛乃湯」にやっと入れた。内風呂の槙風呂と露天風呂の岩風呂。

 五條からは吉野川を渡り、国道168号を南下する。

 第2湯目は西吉野温泉の日帰り湯「きすみ館」の湯。内風呂のみで無色透明の湯には濃厚な味がする。打たせ湯もある。

 国道168号の天辻峠へ。峠周辺は春霞でボーッとぼやけ、風景はほとんど見えない。新天辻トンネルで天辻峠を越える。トンネルを抜け出てすぐのところにある天辻大師温泉は休業中で入れなかった。

 十津川河畔の阪本に下った。吉野川(紀ノ川)から十津川(熊野川)の世界に入ったのだ。

 国道168号は阪本のT字路を右折するが、そこを左折し、天川村の温泉をめぐる。

 第3湯目は天の川温泉の日帰り湯「天の川温泉センター」。ふんだんに木を使った建物で、木の香がぷんぷん漂ってくる。内風呂は総槙造りの木の湯船、露天風呂は岩風呂だ。

 第4湯目は洞川温泉の日帰り湯「洞川温泉センター」の湯。ここも天の川温泉と同じように内風呂は木の湯船で露天風呂は石の湯船。これら天川村の2湯はともに気持ちよく入れた。

 天辻峠下の阪本に戻り、国道168号を南下していく。

 第5湯目は大塔温泉の日帰り湯「夢乃湯」。大浴場と露天風呂。露天風呂からは十津川の深い谷を見おろす。湯から上がると昼食。「ボタンラーメン」を食べる。味噌ラーメンの上に猪肉が1枚、のっている。十津川流域では猪鍋の「ぼたん鍋」が名物料理になっている。

 国道168号をさらに南下し、十津川村に入った。

 第6湯目は湯泉地温泉の共同浴場「泉湯」。内風呂と露天風呂。ここの泉質は硫黄泉で源泉は50度を超える。

 第7湯目は十津川温泉の日帰り湯「庵の湯」。内風呂のみ。湯口の太い竹筒からは湯が勢いよく流れ込み、湯船からあふれ出ている。ここは源泉掛け流しの湯。浴室からは十津川ダムのダム湖を眺める。桜が満開でツバメが飛びかっていた。

 十津川温泉からは十津川の支流、上湯川沿いに入っていく。

 第8湯目は下湯温泉の温泉旅館「山水」。大浴場は木の湯船。露天風呂は石の湯船。自然度満点の温泉だ。湯につかりながら上湯川の清流と緑濃い樹林を眺めた。ここは十津川温泉の湯元になっているので、泉質、湯量ともに申し分ない。

 さらに上湯川の上流へと走る。

 ところが出谷温泉の日帰り湯「つるつる乃湯」は休業中。上湯温泉の河原の露天風呂は17時で営業を終えていた。それではと温泉旅館「神湯荘」に行くと入浴のみは不可。残念ながら出谷温泉、上湯温泉の2湯ともに入れなかった。

 国道168号に戻り、南へ。奈良県から和歌山県に入る。十津川は熊野川と名前を変える。熊野三山の熊野本宮大社前を通り過ぎ、本宮温泉郷は明日にまわし、そのまま国道168号を南下する。

 第9湯目は熊野川温泉の「さつき」。大浴場と露天風呂の湯から上がると、食堂で夕食。「ポークステーキ定食」を食べた。

 今晩の宿は第10湯目の雲取温泉。新宮の手前で国道168号を右折し、県道230号を行く。長いトンネルを抜けると高田。そこに雲取温泉の「高田グリーンランド」がある。到着は20時30分。すぐさま「宿湯」に入る。大浴場と、渡り廊下を通っていく露天風呂の湯はともに青みがかった乳白色をしている。日帰りの入浴客はすでに帰り、そんな湯を自分一人で楽しんだ。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝食 金剛乃湯温泉「リバーサイドホテル」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、玉子焼き、青菜のおひたし、のり、漬物
9時 金剛乃湯温泉「リバーサイドホテル」を出発
大淀温泉 入れず
下市温泉 定休日で入れず
1146湯目 金剛乃湯温泉「金剛乃湯」(700円)
1147湯目 西吉野温泉「きすみ館」(600円)
天辻峠 峠越え
天辻大師温泉 休業中で入れず
みずはの湯 天然温泉ではないのでパス
1148湯目 天の川温泉「天の川温泉センター」(600円)
1149湯目 洞川温泉「洞川温泉センター」(600円)
1150湯目 大塔温泉「夢乃湯」(600円)
昼食 大塔温泉「夢乃湯」「ボタンラーメンライス」(840円)
1151湯目 湯泉地温泉「泉湯」(400円)
1152湯目 十津川温泉「庵の湯」(400円)
1153湯目 下湯温泉「山水」(500円)
出谷温泉 入れず
上湯温泉 入れず
和歌山県に入る
1154湯目 熊野川温泉「さつき」(450円)
夕食 熊野川温泉「さつき」「ポークステーキ定食」(1000円)
20時30分 雲取温泉「高田グリーンランド」(素泊まり3750円)
1155湯目 雲取温泉「高田グリーンランド」
本日の走行距離数 241キロ
本日の温泉入浴数 10湯

金剛乃湯温泉「リバーサイドホテル」の朝食「リバーサイドホテル」を出発吉野川の流れ

金剛乃湯温泉「リバーサイドホテル」の朝食 「リバーサイドホテル」を出発 吉野川の流れ

下市温泉「明水館」は定休日で入れず「明水館」の桜は満開金剛乃湯温泉「金剛乃湯」

下市温泉「明水館」は定休日で入れず 「明水館」の桜は満開 金剛乃湯温泉「金剛乃湯」

「金剛乃湯」の露天風呂西吉野温泉「きすみ館」「きすみ館」の大浴場

「金剛乃湯」の露天風呂 西吉野温泉「きすみ館」 「きすみ館」の大浴場

国道168号の天辻峠天の川温泉「天の川温泉センター」「天の川温泉センター」の内風呂

国道168号の天辻峠 天の川温泉「天の川温泉センター」 「天の川温泉センター」の内風呂

「天の川温泉センター」の露天風呂「天の川温泉センター」の露天風呂に入る洞川温泉「洞川温泉センター」

「天の川温泉センター」の露天風呂 「天の川温泉センター」の露天風呂に入る 洞川温泉「洞川温泉センター」

「洞川温泉センター」の湯大塔温泉「夢乃湯」「夢乃湯」の「ボタンラーメンライス」

「洞川温泉センター」の湯 大塔温泉「夢乃湯」 「夢乃湯」の「ボタンラーメンライス」

これが「ボタンラーメン」。猪肉がのっている湯泉地温泉「泉湯」「泉湯」の露天風呂

これが「ボタンラーメン」。猪肉がのっている 湯泉地温泉「泉湯」 「泉湯」の露天風呂

「泉湯」の露天風呂に入る十津川の桜十津川温泉「庵の湯」

「泉湯」の露天風呂に入る 十津川の桜 十津川温泉「庵の湯」

下湯温泉「山水」「山水」の内風呂「山水」の露天風呂

下湯温泉「山水」 「山水」の内風呂 「山水」の露天風呂

上湯温泉「神湯荘」には入れず熊野川温泉「さつき」「さつき」の「ポークステーキ定食」

上湯温泉「神湯荘」には入れず 熊野川温泉「さつき」 「さつき」の「ポークステーキ定食」

今晩の宿、雲取温泉「高田グリーンランド」に到着

今晩の宿、雲取温泉「高田グリーンランド」に到着    

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