温泉めぐり日本一周[124日目]
投稿日:2018年7月21日
日本最古の歴史を誇る
雲取温泉「高田グリーンランド」の朝湯に入り、7時30分に出発。雲取温泉からはいったん南紀の中心、新宮に出た。そこから国道168号で熊野本宮大社に戻った。熊野本宮大社を参拝し、門前の茶店で南紀名物の「めはりずし」を食べ、本宮温泉郷の温泉めぐりを開始する。
第1湯目は湯の峰温泉。日本でも最古の歴史を誇る温泉で、「壷湯」でよく知られている。昔からの熊野巡礼には欠かせない重要なポイント。ここの湯で身を清め、本宮に向かっていった。1日に7回、湯の色が変わるという「壷湯」にはいままでに何度か入っているので、今回は共同浴場「湯の峰温泉公衆温泉浴場」の湯に入った。木の湯船で若干のにごり湯。ここは朝6時から夜10時まで入れる。源泉は89度の高温泉。
第2湯目は渡瀬温泉。「わたらせ温泉大露天風呂」に入る。内風呂の「一の湯」以外はすべて露天風呂。大小いくつもの露天風呂がある。ここは関西圏では最大の露天風呂だ。休日だと大賑わいの大露天風呂だが、平日の午前中というと入浴客はまばら。広い湯船で思いっきり体を伸ばし、湯につかりながら満開の桜を眺めた。思わず「おー、日本!」の声が出る。そんな「花見の湯」を楽しむのだった。
第3湯目は川湯温泉。大塔川の河原の千人風呂「仙人風呂」(冬期のみ)で知られているが、今回は共同浴場の「川湯温泉公衆浴場」に入った。明るい浴室。湯が勢いよく湯船に流れ込んでいる。そして流れ出ていく。これら本宮温泉郷の3湯はどこもいい!
本宮からは熊野巡礼のメインルート、中辺路の国道311号を行く。かつての狭路の旧道ではなく、2車線の新道を走った。難所の小広峠も小広トンネルで一気に越えた。
中辺路の近露には2湯の温泉がある。
第4湯目の奥熊野温泉「女神の湯」に入る。ちょっと異様な世界だが、湯はすごくいい。3、4人が入ればいっぱいになるようなポリ風呂。無色透明の湯には体に張り付くようなぬめりがあり、ツルツル度満点。ここの湯はナトリウム−炭酸塩泉(純重曹泉)で、一度入れば、忘れられないような泉質だ。近露のもう1湯、上小野温泉「ひすいの湯」があるが、ここは休業中で入れなかった。
国道311号で本宮に戻ると、熊野川最大の支流、北山川沿いの温泉をめぐる。
第5湯目は入鹿温泉「瀞流荘」の「やすらぎの湯」。大浴場と露天風呂。
第6湯目は湯ノ口温泉の日帰り湯「湯ノ口温泉」。大浴場と露天風呂。そのほかに「湯治浴場」がある。1人用の小さな湯船。若干、白濁した湯は温めで長湯するようになっている。
第7湯目はおくとろ温泉の日帰り湯「おくとろ温泉きたやま」の湯。大浴場と露天風呂はともに気持ちよく入れる。飲泉も可。
第8湯目は下北山温泉「きなりの湯」。大浴場と露天風呂からは満開の桜が見られた。じつにすばらしい「花見の湯」だ。
下北山温泉からは国道169号を北へ。上北山温泉と小処温泉の2湯に入り、伯母峰峠を越えて吉野に下っていくつもりだったが、大崩落で通行止め。仕方なく2湯は断念し、国道425号経由で国道168号に出ることにした。
下北山から十津川に抜ける国道425号は大変な難路。下北山村役場前を過ぎると一気に山中に入り、大峰山脈の白谷峠に向かって登っていく。急勾配、急カーブの連続。道幅は狭い。峠のトンネルを抜け、十津川村に入る。この道は国道に昇格する以前はハードなダートの林道だった。そんな林道に冬期閉鎖直前に突入し、走り抜けたことがある。峠を目前にしたところで突然の大崩落。ほんとうに間一髪だった。ぼくのバイクが通り過ぎた直後に山が崩れ、大岩が大音響とともに谷底へと落ちていった。足のすくむような光景。あと3秒か4秒遅れたら、ぼくもバイクも山崩れもろとも、木っ端微塵となって深い谷底に落ちていくところだった。この白谷峠というのは、あやうく自分の墓標を立てるような峠だった。
国道168号に出ると、五條に向かって北へ。天辻峠を越えていく。
五條からは和歌山県側に戻り、橋本のゆの里温泉「ゆの里」に泊まった。第9湯目の「宿湯」から上がると、コンビニ弁当の夕食を食べた。そんなところへ、かつらぎ町の野半の里温泉で出会った「安藤さん」が「リポビタンD」の差し入れを持って来てくれた。ありがとう、「安藤さん」!
朝湯 | 雲取温泉「高田グリーンランド」 |
---|---|
7時30分 | 雲取温泉の「高田グリーンランド」を出発 |
朝食 | 熊野本宮大社前の茶店 「めはりずし」(600円) |
1156湯目 | 湯の峰温泉「湯の峰温泉公衆浴場」(250円) |
1157湯目 | 渡瀬温泉「わたらせ温泉大露天風呂」(700円) |
1158湯目 | 川湯温泉「川湯温泉公衆浴場」(250円) |
1159湯目 | 奥熊野温泉「女神の湯」(650円) |
三重県に入る | |
1160湯目 | 入鹿温泉「瀞流荘」(600円) |
昼食 | 入鹿温泉「瀞流荘」 「かつ丼」(700円) |
1161湯目 | 湯ノ口温泉「湯ノ口温泉」(300円) |
和歌山県に入る | |
1162湯目 | おくとろ温泉「おくとろ温泉きたやま」(500円) |
奈良県に入る | |
1163湯目 | 下北山温泉「きなりの湯」(500円) |
和歌山県に入る | |
21時15分 | ゆの里温泉「ゆの里」(1泊朝食6800円) |
1164湯目 | ゆの里温泉「ゆの里」 |
夕食 | コンビニ弁当 |
本日の走行距離数 332キロ | |
本日の温泉入浴数 9湯 |
雲取温泉「高田グリーンランド」の朝湯に入る | 「高田グリーンランド」を出発 | 新宮に到着 |
熊野本宮大社の参道 | 熊野本宮大社を参拝 | 熊野本宮大社前の茶店の「めはりずし」 |
熊野本宮大社近くの桜 | 熊野本宮大社の近くを流れる熊野川 | 湯の峰温泉 |
湯の峰温泉「湯の峰温泉公衆浴場」の湯 | 渡瀬温泉「わたらせ温泉大露天風呂」 | 「わたらせ温泉大露天風呂」の内風呂 |
「わたらせ温泉大露天風呂」の露天風呂群 | 川湯温泉「川湯温泉公衆浴場」 | 「川湯温泉公衆浴場」の湯 |
「川湯温泉公衆浴場」の湯に入る | 奥熊野温泉「女神の湯」 | 入鹿温泉「瀞流荘」の露天風呂 |
「瀞流荘」の「かつ丼」 | 湯ノ口温泉「湯ノ口温泉」 | 「湯ノ口温泉」の内風呂 |
「湯ノ口温泉」の露天風呂 | 瀞峡の眺め | おくとろ温泉「おくとろ温泉きたやま」の湯 |
下北山温泉「きなりの湯」 | 「きなりの湯」近くの桜並木 | 白谷峠周辺の険しい山並み |
夕食のコンビニ弁当 | 安藤さんの差し入れの「リポビタンD」 |