温泉めぐり日本一周[137日目]
投稿日:2018年8月26日
カソリ、全快宣言をする
斐乃上温泉「斐乃上荘」の朝湯に入る。明るい浴室。湯が湯船からあふれ出ている。湯につかりながら真下を流れる斐伊川を眺める。対岸には方丈峠を越える県道108号が見える。ここは「出雲神話」の舞台、斐伊川源流に近い温泉宿。ツルツル系のトロリとした湯で「日本三大美人湯」ならぬ「日本三大美肌湯」のひとつに数えられている。あとの2湯はどこなのか、気になるところだが…。
ご飯、味噌汁、焼き魚、ちくわ、豆腐、納豆、温泉卵、青菜、漬物、海苔の朝食を食べ、「斐乃上荘」を出発。うれしいことに島根県の有福温泉で出会った「teruさん」がスズキDJEBEL250XCに乗って来てくれた。
横田から三井野峠を越え、「teruさん」の案内で第1湯目、広島県内の宮の奥湯温泉へ。国道314号からわずかに入ったところに「宮の奥湯」はある。案内してもらわなければ、とてもではないがわからないような温泉。農家の庭先の湯に入らせてもらうといった感じの温泉なのだ。かわいらしい露天風呂。無色透明の湯につかりながら、思わず「いいね、いいね!」を連発してしまう。
横田に戻ると、さらに国道314号を行き、第2湯目の出雲湯村温泉「清嵐荘」の湯に入る。大浴場と露天風呂。自然度満点の露天風呂からは斐伊川の渓流を見下ろす。湯から上がると、食堂で昼食。出雲名物の「割子そば」を食べた。
そのあとは「teruさん」との「オーストラリア談義」。「teruさん」の自転車でまわった「オーストラリア一周」の話を聞いた。ぼくはバイクで走った「オーストラリア2周7万2000キロ」の話をした。ほかに客もいない食堂でお茶を飲みながら長居し、しばしオーストラリアに夢中になった。広大な荒野を駆けめぐった者同士、話が合い、話が弾んだ。出雲湯村温泉からは雲南市の中心、木次へ。そこでteruさんと別れた。teruさんは木次の「おろち湯ったり館」の湯に入るという。ぼくは国道9号に出ると、西へと向かった。
第3湯目は出雲平成温泉「出雲保養センター」の湯。大浴場と露天風呂。入浴客はほとんどいないので、ゆったり気分で湯につかる。おもいっきり手足を伸ばして湯につかる。「たまらん!」
ここの源泉は57・1度。
第4湯目は出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」の湯。ここは水着着用。いくつもの浴槽があり、男女が一緒の湯に入るのだが、水着着用だとどうしても違和感を感じてしまう。
第5湯目は多伎いちじく温泉「いちじく温泉」の湯。大浴場と露天風呂。湯から上がると、体がポッポと火照っている。さすが「酒にたとえれば特級酒」(ここにはこのような温泉の説明書きがあった)だけのことはある。
華蔵温泉、小田温泉には入れず、波多温泉「満寿の湯」が第6湯目になった。石造りの湯船にどっぷりつかる。湯が湯船からあふれ出ている。まわりではカエルの大合唱。
第7湯目は出雲須佐温泉「ゆかり館」の湯。大浴場と露天風呂。湯から上がると夕食。「焼肉丼」を食べたが、地元産和牛を使った焼肉丼は美味だった。
今晩の宿、立久恵峡温泉「御所覧場」に到着したのは21時30分。
宿湯の温めの湯に長湯しながら、前日の転倒で痛めた左肘と左膝を湯の中でさする。
「もう大丈夫!」
と、カソリ、早々と全快宣言をする。
ほんとうに信じられないことだが、前夜は腫れがひどく、ズッキーン、ズッキーンと脳天をつき破るような痛みでほとんど眠れなかった。それが温泉に入るたびに、たんねんに手でさするたびに、みるみる腫れが引き、痛みがやわらいでいった。傷口にもすでに薄い膜が張っている。湿布薬など一切使わなかったので、「温泉力」と自分自身の「回復力」だけで治した。
ぼくはあらためて温泉の持っているパワーを実感する。「温泉教」信者のカソリは、温泉の効能を信じきっている。温泉で体を治す一番いい方法は信じきることなのだ。
朝湯 | 斐乃上温泉「斐乃上荘」 |
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朝食 | 斐乃上温泉「斐乃上荘」 ご飯、味噌汁、焼き魚、ちくわ、豆腐、納豆、温泉卵、青菜、漬物、海苔 |
9時30分 | 斐乃上温泉「斐乃上荘」を出発 |
出会い teruさん | |
三井野峠(峠越え) | |
広島県に入る | |
比婆山温泉(入浴のみ不可) | |
高尾の湯温泉(定休日) | |
1283湯目 | 宮の奥湯温泉「宮の奥湯」(315円) |
三井野峠(峠越え) | |
島根県に入る | |
1284湯目 | 出雲湯村温泉「清嵐荘」(300円) |
昼食 | 出雲湯村温泉「清嵐荘」 割子そば(500円) |
1285湯目 | 出雲平成温泉「出雲保養センター」(500円) |
1286湯目 | 出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」(600円) |
1287湯目 | 多伎いちじく温泉「いちじく温泉」(400円) |
華蔵温泉(入浴のみ不可) | |
小田温泉(入浴のみ不可) | |
1288湯目 | 波多温泉「満寿の湯」(300円) |
1289湯目 | 出雲須佐温泉「ゆかり館」(500円) |
夕食 | 出雲須佐温泉「ゆかり館」 焼肉丼(1000円) |
21時30分 | 立久恵峡温泉「御所覧場」(1泊朝食6450円) |
1290湯目 | 立久恵峡温泉「御所覧場」 |
本日の走行距離数 263キロ | |
本日の温泉入浴数 8湯 |
斐乃上温泉「斐乃上荘」の朝湯に入る | 「斐乃上荘」の朝食 | 「斐乃上荘」にteruさんが来てくれた |
国道314号の三井野峠 | teruさんの案内で宮の奥湯温泉「宮の奥湯」に到着 | 「みなさ〜ん、ここが宮の奥湯ですよ〜」 |
宮の奥湯温泉「宮の奥湯」の露天風呂に入る | 出雲湯村温泉「清嵐荘」 | 「清嵐荘」の湯 |
「清嵐荘」の「割子そば」 | 出雲平成温泉「出雲保養センター」 | 「出雲保養センター」の湯 |
出雲湖陵温泉「クアハウス湖陵」 | 多伎いちじく温泉「いちじく温泉」 | 華蔵温泉は入浴のみ不可 |
波多温泉「満寿の湯」 | 「満寿の湯」の大浴場 | 出雲須佐温泉「ゆかり館」 |
「ゆかり館」の「焼肉丼」 |