温泉めぐり日本一周[175日目]
投稿日:2019年3月5日
ゆーゆーさんとの混浴
2007年6月20日6時40分、日本橋に到着。そこには何と小柴さん、味村さん、正木さん、岡田さん、井沢さん、若林さん、桑原さん、大久保さん、それと女性の頼本さんが見送りに来てくれていた。
7時になったところで、みなさんの見送りを受け、東京・日本橋を出発する。「本州東部編」の開始。バイクはスズキのDR−Z400Sだ。
国道14号(千葉街道)で江戸川を渡って千葉県に入り、京葉道路→館山道を行く。
第1湯目は東京湾フェリーの金谷港近くの金谷温泉。国道127号沿いの日帰り湯「海辺の湯」に入る。1階は食堂やみやげもの店。2階が温泉。浴室からは東京湾を一望。対岸の右端には観音崎、左端には剣崎が見える。大型船がひんぱんに通り過ぎていく。梅雨の真最中なのにもかかわらず、抜けるような青空が広がっている。大浴場と露天風呂。無味無臭の黒湯につかった。
金谷温泉からは金谷港の前を通り、明鐘岬のトンネルを抜け、上総から安房に入っていく。同じ千葉県でも安房になるとグッと南国的。日の光も強くなる。
第2湯目は内房の海水浴場、岩井海岸に近い岩婦温泉。「岩婦館」の湯に入る。小さな湯船。薄茶色の湯。湯から上がると何と「ゆーゆーさん」が来てくれた。5度目の出会い。「ゆーゆーさん」はカソリの入りそうな温泉をリストアップし、この岩婦温泉にねらいをつけて来てくれたのだ。
ここで一緒に昼食にする。ぼくは「岩婦館」の「親子丼」を食べたが、「ゆーゆーさん」は手作りのお弁当だ。
「カソリさんも食べていいよ」
といわれるままに、おにぎりをもらい、トマトとオクラのサラダ、牛筋、アスパラ巻、ダイコンの煮物…と、じつに手の込んだお弁当の半分以上をいただいた。こうして「ゆーゆーさん」との温泉めぐりが始まった。
第3湯目は民家風一軒宿の正木温泉。ここは正確にいうと「民家風」ではなく「民家」そのもの。高梨さんというごく普通の農家。農家にお風呂をもらいにいくという感じなのである。
さっそく「正木温泉」の湯に入る。こってりした濃厚な湯。この湯の効能はすごいらしい。「ゆーゆーさん」はこういう温泉は大好きで「超ディープ!」といって喜んでいる。
第4湯目は石塚温泉の温泉旅館「古原屋香館」。ここではラッキーなことに、湯に入れる浴室がひとつだけだった。宿の女将さんはちょっと困った顔をしたが、そのおかげで「ゆーゆーさん」との混浴とあいなった。明るい浴室。ほぼ無色透明の湯。不思議な世界に迷いこんだような雰囲気の温泉宿だ。
湯から上がると、女将さんはよかったら食べていってくださいと、庭のプラムの木に我々を案内する。赤く実ったプラムが鈴なり。夢中になって20個以上も食べた。さらに甘夏も。庭にはほかに房州特産のビワやイチジクもあり、「こうして木で熟れた果物を食べていると、お店に並ぶ果物が食べられなくなってしまって…」と女将さんはいっていた。
東京湾の出口に突き出た岬、洲崎に立ち、内房海岸から外房海岸へ。洲崎は内房海岸と外房海岸の境になる。
第5湯目は不老山薬師温泉「安房自然村」。ここも不思議な温泉で洞窟を抜け出たところに浴室がある。内風呂と露天風呂。赤茶けた湯の色。
第6湯目は白浜温泉。房総半島最南端の野島崎前にある温泉ホテル「南海荘」の湯に入った。大浴場の内風呂のみ。無色透明の湯。
第7湯目は太海温泉。仁右衛門島を目の前にする太海の町中に温泉民宿「こはら荘」がある。ここも浴室はひとつ。宿の女将さんは我々を2階の浴室に案内すると、入口に「男性入浴中」、「女性入浴中」の2枚の札をかけ、「どうぞごゆっくり」といって階下に下りていった。
ということで今日2湯目の「ゆーゆーさん」との混浴。熱めの湯なので、「ゆーゆーさん」の色白の肌はあっというまに桜色に染まっていく。つるつる湯なので、美肌はさらに美しさを増す。それを目の前で見ているのだからたまらない…。
湯から上がると、宿のご主人が温泉を案内してくれた。源泉は玄関前。45メートルの深さからポンプでくみ上げている。玄関前の蛇口は源泉。毎日、コップ1杯の源泉を飲むのがご主人の健康法。「体にすごくいいですよ」と、温泉の良さを強調した。
鴨川から内陸へ。
第8湯目は宮下温泉「こがね荘」の湯。黒湯のつるつる湯。次に、その先の曽呂温泉に行ったが、残念ながら時間切れで入れなかった。
ここで作戦会議だ。
ぼくはどこか外房海岸の温泉宿に泊まりたかったが、この時間では無理…。「ゆーゆーさん」はアクアライン経由で横浜に帰るとのことで、夜の10時までやっている青堀温泉に寄っていくという。「カソリさん、ここは泊まれるわ」という「ゆーゆーさん」情報ですぐさま携帯から電話すると宿泊OK。一発で宿がとれた!
富津岬に近い青堀温泉の「静養園」に到着したのは21時30分。湯は今日一番の黒湯。黒々としている。湯から上がると、「ゆーゆーさん」とソフトドリンクで今日、何度目かの乾杯! そして横浜に帰っていく「ゆーゆーさん」の車を見送った。
7時 | 東京・日本橋を出発 「本州東部編」、開始! |
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千葉県に入る | |
朝食 | 館山道「市原SA」の「ライス&豚汁」(430円) |
「ウェルサンピア君津」(廃業湯) | |
1760湯目 | 金谷温泉「海辺の湯」(750円) |
1761湯目 | 岩婦温泉「岩婦館」(1000円) |
昼食 | 岩婦温泉「岩婦館」の「親子丼」(680円) |
出会い ゆーゆーさん | |
弁天温泉(入浴のみ不可) | |
1762湯目 | 正木温泉「正木温泉」(550円) |
神河温泉(休業中) | |
1763湯目 | 石塚温泉「古原屋香館」(500円) |
1764湯目 | 不老山薬師温泉「安房自然村」(600円) |
1765湯目 | 白浜温泉「南海荘」(700円) |
千倉温泉「千倉館」(休業中) | |
1766湯目 | 太海温泉「こはら荘」(300円) |
1767湯目 | 宮下温泉「こがね荘」(750円) |
曽呂温泉(時間外で入れず) | |
21時30分 | 青掘温泉「静養園」(1泊朝食5025円) |
1768湯目 | 青掘温泉「静養園」 |
夕食 | コンビニ弁当 |
本日の走行距離数 311キロ | |
本日の温泉入浴数 9湯 |
日本橋にやってきた | 日本橋から青森までは736キロ | みなさんの見送りを受けて出発! |
館山道の「市原SA」で朝食。「ライス&豚汁」を食べる | 館山道の君津ICで降りる | 残念ながら「ウェルサンピア君津」は廃業湯 |
金谷温泉「海辺の湯」 | 「海辺の湯」から見る東京湾 | 明鐘岬のトンネルを抜けて上総から安房に入った! |
岩婦温泉「岩婦館」 | 「岩婦館」の湯 | 「岩婦館」の湯に入るカソリ |
「岩婦館」の「親子丼」 | 正木温泉「正木温泉」 | 「正木温泉」の湯 |
不老山薬師温泉「安房自然村」 | これが不老山薬師温泉「安房自然村」の洞窟 | 白浜温泉「南海荘」 |
「南海荘」から見る野島崎 | 太海温泉「こはら荘」の湯 | 宮下温泉「こがね荘」の湯 |
青掘温泉「静養園」で夕食のコンビニ弁当を食べる |