温泉めぐり日本一周［176日目］

投稿日：2019年3月10日

本州東部編　2日目（2007年6月21日）

　青堀温泉「静養園」の朝湯に入り、ご飯,味噌汁，焼魚、焼売、ちくわ、昆布の朝食を食べ、8時45分に出発する。

　青堀温泉から房総半島の内陸部に入っていく。

　第1湯目は「ゆーゆーさん」に教えてもらった小糸川温泉の日帰り湯「小糸川温泉」。真っ黒な湯で青堀温泉の黒湯とトントンの色の濃さ。つるつる湯だ。

　第2湯目は亀山湖畔の亀山温泉。「亀山温泉ホテル」の湯に入る。ここもツルツルの黒湯。房総半島は日本の「黒湯地帯」だ。

　第3湯目は濃溝温泉「千寿の湯」。ここは内風呂のみで、薄茶色の湯。浴室からは渓谷を見下ろす。この湯はとくにあせもに効くという。湯から上がると昼食。「冷しラーメン」を食べた。「冷やし中華」とは違って、冷たいラーメン。麺は固め。ワサビつきでゆずの風味がする。

　第4湯目は粟斗温泉「粟斗温泉」の湯。源泉は20・9度の硫黄泉。山裾の一軒宿の温泉で、目の前にはヨシの茂る湿地がある。さまざまな鳥のさえずりが聞こえてくる。無色透明無味無臭の湯で、湯から上がると大広間で30分寝をした。

　粟斗温泉から鴨川に出た。

　鴨川の鴨川温泉はどこも入浴料が高いのでパスした。

　鴨川からは国道128号で外房海岸を行く。

　天津から清澄山へ。日蓮宗の聖地、清澄寺のある清澄山との分岐を過ぎると超狭路の山道を行く。

　第5湯目は白岩温泉「白岩館」の湯。岩を組み合わせた露天風呂の湯につかる。強い日差しを浴びながら湯につかった。

　第6湯目は七里川温泉「七里川温泉」の湯。内風呂と露天風呂はともに硫黄泉。若干の色つき湯。硫黄泉特有の味がする。

　国道128号に戻ると、外房海岸の温泉をめぐる。ところが鵜原温泉、勝浦温泉、御宿温泉の3湯に入れなかった。

　太東崎に立ち、外房海岸から九十九里浜を行く。ここでも九十九里温泉、白子温泉の2湯に入れなかった．なんと5湯連続で入れなかったことになる。

　第7湯目は矢指ヶ原温泉「矢指ヶ原温泉館」の湯。ほぼ無色透明の湯で、ここは千葉県認定の温泉第1号。浴室には時代を感じさせる温泉の分析表が掲げられている。それは昭和28年（1953年）のもの。国立衛生試験所による分析表だ。

　今晩の宿は矢指ヶ原温泉近くの旭九十九里温泉「かんぽの宿　旭九十九里温泉」。大浴場と露天風呂。湯から上がるとレストランへ。今日は5湯連続で入れなかったこともあり、19時という早い到着なので、こうしてレストランで夕食を食べることができた。

　まずは湯上がりの生ビール。キューッと一気に飲み干し、もう1杯。うまい…。

　人心地がついたところで、「夢御膳」を食べる。釜飯と刺身、天ぷら、漬物。デザートもついている。

　ぼくの座ったテーブルの隣にはおばちゃんたちのグループ。聞くとはなしに聞いたみなさんの話はおもしろかった。話題はもっぱら「眠り」だ。

「一度でいいから、8時ぐらいからぐっすり眠りたいのよ。こうして布団に横になるっぺ。でもね、いつまでたっても眠れないのよ。薬を飲んでもだめ…」

　ほかのおばちゃんたちも口々に眠れない辛さを口にした。

　そうか、現代人は眠れないのか…。

　ぼくは思わず「7時からでも寝られますよ」といって、おばちゃんたちの話に割り込みたくなった。

（このあとすぐに「寝太郎さん」からは、「僭越ながらワタクシもいつでもどこでも爆睡できます。立ったままでも寝られるタイプです」のコメントが入った）