カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[268日目]

投稿日:2020年2月27日

「北海道一周」が終った

北海道編 44日目(2007年10月3日)

 うずら温泉「うずら温泉」の朝湯に入る。ここは大浴場の内風呂のみ。大風呂と泡湯の無色透明の湯につかる。湯から上がると、ご飯、味噌汁、目玉焼き、タラコ、山菜、切り干し大根、小魚の甘露煮、納豆、海苔、漬物の朝食を食べ、9時に出発だ。

 第1湯目はうずら温泉に近い館温泉「いこいの家」の湯。ここは9時からやっていることを期待したのだが、残念、13時からだった。

 諦めて行こうとすると、館内からおばちゃんが出てきて、
「今なら(入っても)いいわよ」
 といってくれた。

 ありがたい。

 ここは大浴場の内風呂のみ。若干のにごり湯。浴室からは一面に黄色く染まった稲田を眺める。湯から上がると、おばちゃんには心からのお礼をいった。

 国道227号で江差へ。

 江差に到着すると、町の中心にある姥神神社に行く。ここが「カブタン指令第22号」のポイント。海に向かって「江差追分」を歌うというのがカブタン指令だ。

 音痴のカソリは海に向かって、「江差追分」を歌った。

「カモメの鳴く音に ふと目を覚まし あれが蝦夷地の山かいな」

 これで全任務、完了。

 この1ヵ月あまり、「カブタン指令」では、ほんとうに楽しませてもらった。

「カブタン指令」はどれも、北海道を知りつくしているカブタンだからこそ出せる指令。そんな「カブタン指令」に教えられることは多かった。

 江差からは海沿いの国道228号で函館に向かう。

 第2湯目は花沢温泉「花沢温泉」の湯。大浴場と小さな露天風呂。無色透明の湯に入る。

 第3湯目は湯の岱温泉「国民温泉保養センター」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。濁り湯で、湯には甘味がある。温泉の成分が湯船にびっしりとこびりついている。湯から上がると、昼食の「ラーメンライス」を食べた。

 北海道で唯一の城下町、松前に到着。

 第4湯目は松前の町中にある福山温泉「矢野旅館」の湯。大浴場と露天風呂。無味無臭の濁り湯。次の松前温泉は休業中で入れなかった。

 北海道最南端の白神岬に到着。高台上には赤白2色に塗り分けられた灯台。ここで日本海から津軽海峡へと海が変わる。対岸の津軽半島の山々がはっきりと見えている。いよいよ「北海道一周」も終わりを迎えた。

 第5湯目は吉岡温泉「ゆとらぎ館」の湯。大浴場と露天風呂。無色透明の湯。露天風呂は木枠の湯船で、木は三厩産のヒバだという。

 国道228号の福島峠を越える。

 第6湯目は知内温泉「知内温泉」の湯。ここは北海道でも最古の温泉。「開湯800年」の歴史を誇っている。男女別の内風呂と混浴の露天風呂に入る。ともににごり湯。熱めの湯で湯量豊富。

 第7湯目はこもれび温泉「こもれび温泉」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂はきれいにライトアップされている。ここはオープンした日に入ったことがあるので懐かしい。

 第8湯目は木古内温泉「びゅう温泉のとや」の湯。ここは食堂の温泉。大浴場と半露天風呂。有色のツルツル湯。大浴場には高温湯と低温湯がある。半露天風呂には波の音を聞きながら入った。湯から上がると食堂で「茶碗蒸し付きのキノコそば」を食べた。

 第9湯目は亀川温泉「枕木山荘」の湯。国道228号を左折し、亀川沿いに山中に入っていく。明かりひとつない林間の狭路を行くと、突如、まるで不夜城のように、こうこうと明かりに照らされた巨大な工事現場が現れる。北海道新幹線の工事現場。その先でダートに入り、山中の一軒宿「枕木山荘」に到着。内風呂のみで、濁り湯につかった。冷泉の源泉は飲泉可。ここが「北海道一周」の最後の温泉になった。

 今晩の宿、七重浜温泉「スパビーチ・ホテル海王館」に到着したのは22時。ここは「北海道一周」の最初に泊まった宿。

「また戻ってきたな!」

 大浴場の湯につかっていると、
「あー、終ってしまった…」
 と実感する。

「北海道一周」が終った。湯から上がると、カンビールで乾杯。うれしくもあり、悲しくもあり、寂しくもあり、泣きたいような気分でもあった。

 

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 うずら温泉「うずら温泉」
朝食 うずら温泉「うずら温泉」 ご飯、味噌汁、目玉焼き、タラコ、山菜、切り干し大根、小魚の甘露煮、納豆、海苔、漬物
9時 うずら温泉「うずら温泉」を出発
2802湯目 館温泉「いこいの家」(380円)
江差の姥神大神宮
2803湯目 花沢温泉「花沢温泉」(200円)
2804湯目 湯の岱温泉「保養センター」(380円)
昼食 湯の岱温泉「国民温泉保養センター」 ラーメンライス(700円)
2805湯目 福山温泉「矢野旅館」(600円)
松前温泉(休業中)
白神岬
2806湯目 吉岡温泉「ゆとらぎ館」(400円)
福島峠(峠越え)
2807湯目 知内温泉「知内温泉」(380円)
2808湯目 こもれび温泉「こもれび温泉」(400円)
2809湯目 木古内温泉「びゅう温泉のとや」(500円)
夕食 木古内温泉「びゅう温泉のとや」茶碗蒸し付きのキノコそば(1315円)
2810湯目 亀川温泉「枕木山荘」(500円)
22時00分 七重浜温泉「ホテル海王館」(素泊まり5000円)
本日の走行距離数 251キロ
本日の温泉入浴数 9湯

うずら温泉「うずら温泉」の朝食「うずら温泉」を出発館温泉「いこいの家」の湯

うずら温泉「うずら温泉」の朝食 「うずら温泉」を出発 館温泉「いこいの家」の湯

江差の姥神大神宮江差の横山家花沢温泉「花沢温泉」

江差の姥神大神宮 江差の横山家 花沢温泉「花沢温泉」

湯の岱温泉「国民温泉保養センター」「国民温泉保養センター」の「ラーメンライス」国道228号沿いの日本海

湯の岱温泉「国民温泉保養センター」 「国民温泉保養センター」の「ラーメンライス」 国道228号沿いの日本海

北海道最南端の白神岬吉岡温泉「ゆとらぎ館」知内温泉「知内温泉」

北海道最南端の白神岬 吉岡温泉「ゆとらぎ館」 知内温泉「知内温泉」

「知内温泉」の内風呂「知内温泉」の露天風呂こもれび温泉「こもれび温泉」

「知内温泉」の内風呂 「知内温泉」の露天風呂 こもれび温泉「こもれび温泉」

木古内温泉「びゅう温泉のとや」の「茶碗蒸し付きのキノコそば」

木古内温泉「びゅう温泉のとや」の「茶碗蒸し付きのキノコそば」    

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