ジクサー150分割日本一周[16]
投稿日:2020年5月29日
日本三大稲の「最上稲荷」
備中の一宮、吉備津神社の参拝を終えると、国道180号で総社へ。
ジクサー150で岡山平野を走る。
秀吉の水攻で有名な高松城跡のある備中高松にやってきた。
ここでは国道180号の「高松稲荷」の信号を右折し、県道241号に入り、「日本三大稲荷」の最上(さいじょう)稲荷へ。高松稲荷というのは最上稲荷のことだ。
「日本三大稲荷」というと、普通は伏見稲荷(京都)、豊川稲荷(愛知)、笠間稲荷(茨城)の3稲荷をいうが、最上稲荷(岡山)、竹駒神社(宮城)、祐徳稲荷(佐賀)なども「日本三大稲荷」といわれる。その際はだいたいが笠間稲荷にとって代わって、ご当地の稲荷社が三大稲荷に入ってくる。最上稲荷の場合だと、伏見稲荷、豊川稲荷、それと最上稲荷の3社が「日本三大稲荷」ということになる。
さすが「日本三大稲荷」だけのことはあって、県道241号をまたぐ鳥居のあまりの大きさに目を奪われた。
駐車場にジクサーを止めると、店が軒を連ねる参道を歩いていく。
参道を抜け出ると、何とそこには仁王門があるではないか。それも異国風の石造りの仁王門で、2体の金色の仁王像が睨みをきかせている。
「おい、おい、ここは、最上稲荷ではないのかい?」
と思わず声が出てしまった。
まだ新しい成金趣味的な本堂を参拝して、すべてがわかった。
わかってまたビックリ。
最上稲荷の正式名称は「最上稲荷山妙教寺」で、何と神仏混淆なのである。
明治以前、日本の多くの寺社は神仏混淆だった。神と仏が混じり合い、一緒くたになっていた。それが明治維新の廃仏毀釈で仏の方が徹底的に廃棄させられ、仏教文化は大打撃を受けたのである。その中にあって最上稲荷は岡山県内では唯一、廃仏毀釈の被害を免れ、神仏混淆のままやってこれた。
最上稲荷の参拝を終えると、門前の「さくら屋」で「稲荷寿司」を食べた。
稲荷社ではやっぱり「おいなりさん」だ。