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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[16]

投稿日:2020年5月29日

中国一周編 6(2017年3月3日)

日本三大稲の「最上稲荷」

備中高松にやってきた

備中高松にやってきた

 備中の一宮、吉備津神社の参拝を終えると、国道180号で総社へ。

 ジクサー150で岡山平野を走る。

 秀吉の水攻で有名な高松城跡のある備中高松にやってきた。

 ここでは国道180号の「高松稲荷」の信号を右折し、県道241号に入り、「日本三大稲荷」の最上(さいじょう)稲荷へ。高松稲荷というのは最上稲荷のことだ。

「日本三大稲荷」というと、普通は伏見稲荷(京都)、豊川稲荷(愛知)、笠間稲荷(茨城)の3稲荷をいうが、最上稲荷(岡山)、竹駒神社(宮城)、祐徳稲荷(佐賀)なども「日本三大稲荷」といわれる。その際はだいたいが笠間稲荷にとって代わって、ご当地の稲荷社が三大稲荷に入ってくる。最上稲荷の場合だと、伏見稲荷、豊川稲荷、それと最上稲荷の3社が「日本三大稲荷」ということになる。

 さすが「日本三大稲荷」だけのことはあって、県道241号をまたぐ鳥居のあまりの大きさに目を奪われた。

 駐車場にジクサーを止めると、店が軒を連ねる参道を歩いていく。

 参道を抜け出ると、何とそこには仁王門があるではないか。それも異国風の石造りの仁王門で、2体の金色の仁王像が睨みをきかせている。

「おい、おい、ここは、最上稲荷ではないのかい?」
 と思わず声が出てしまった。

 まだ新しい成金趣味的な本堂を参拝して、すべてがわかった。

 わかってまたビックリ。

 最上稲荷の正式名称は「最上稲荷山妙教寺」で、何と神仏混淆なのである。

 明治以前、日本の多くの寺社は神仏混淆だった。神と仏が混じり合い、一緒くたになっていた。それが明治維新の廃仏毀釈で仏の方が徹底的に廃棄させられ、仏教文化は大打撃を受けたのである。その中にあって最上稲荷は岡山県内では唯一、廃仏毀釈の被害を免れ、神仏混淆のままやってこれた。

 最上稲荷の参拝を終えると、門前の「さくら屋」で「稲荷寿司」を食べた。

 稲荷社ではやっぱり「おいなりさん」だ。

最上稲荷の大鳥居最上稲荷門前の案内図最上稲荷参道の入口

最上稲荷の大鳥居 最上稲荷門前の案内図 最上稲荷参道の入口

参道には店が軒を連ねる最上稲荷の仁王門最上稲荷を参拝

参道には店が軒を連ねる 最上稲荷の仁王門 最上稲荷を参拝

最上稲荷からの眺め最上稲荷門前の「さくら屋」「さくら屋」の「稲荷寿司」

最上稲荷からの眺め 最上稲荷門前の「さくら屋」 「さくら屋」の「稲荷寿司」

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