ジクサー150分割日本一周[17]
投稿日:2020年5月30日
広島県、備後に入る
備中高松の最上稲荷を出発。ジクサー150を走らせて、国道180号で総社へ。
岡山道の岡山総社ICを通り、備中の国府跡の近くを通る。国道180号の国分寺口交差点の南には、備中の国分寺跡がある。
備中の総社、総社宮の近くを通って総社の町に入っていくが、総社の市名は備中の総社に由来している。
総社の町から旧山陽道の国道486号を行く。吉井川、旭川と並ぶ岡山県の三大河川のひとつ、高梁川を渡って真備町(現在は倉敷市の一部)に入る。
真備町は「吉備真備(きびのまきび)」に由来する町名。この地で生まれた吉備真備は遣唐使として2度、唐に渡っている。唐帰りの吉備真備は、国分寺を作った聖武天皇の時代、朝廷で大出世する。
国道486号に沿って井原鉄道が走っている。まさに「山陽道の鉄路」で、備中の総社駅と備後の神辺駅を結んでいる。高梁川を渡って最初の駅は「川辺宿駅」。川辺宿は山陽道の宿場だ。次の駅は「吉備真備駅」になる。
国道486号の南側を井原鉄道が走り、その南側を高梁川の支流の小田川が流れている。「ジクサー150での分割日本一周」の翌年、2018年の西日本豪雨では小田川が氾濫し、真備町は大きな被害を受けた。
山陽道で真備町から矢掛町に入る。矢掛宿には本陣の石井家が残っており、見学できるようになっている。江戸中期の建築様式をそのまま残した建物で、宿帳には参勤交代の西国大名はもちろんのこと、幕末の桂小五郎や高杉晋作の名前も見られる。矢掛宿には本陣のみならず、脇本陣も残っている。山陽道の宿場の風情が今でも濃く残る矢掛宿だ。
矢掛から井原へ。井原の中心は山陽道の七日市宿。ここからは国道313号との重複区間になり、高屋宿を通って広島県に入る。県境が備中と備後の国境になっている。