カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[24]

投稿日:2020年6月18日

中国一周編 14(2017年3月4日)

最初の天神さま「防府天満宮」

国道2号から周南の工場群を見下ろす

国道2号から周南の工場群を見下ろす

国道2号の椿峠を越えて防府市に入る

国道2号の椿峠を越えて防府市に入る

防府天満宮の参道

防府天満宮の参道

防府天満宮の青銅鳥居

防府天満宮の青銅鳥居

防府天満宮の楼門

防府天満宮の楼門

防府天満宮の社殿

防府天満宮の社殿

 光を出発。ジクサー150を走らせ、国道188号を行く。下松市に入り、下松の中心街を過ぎところで国道2号に合流する。

 下松市から周南市に入ると、国道2号からは周南の工場群を見下ろす。

 国道2号の椿峠を越え、防府市に入った。

 防府では「日本三大天神」の防府天満宮に行く。

「日本三大天神というと、大宰府天満宮(福岡)、北野天満宮(京都)、それと防府天満宮(山口)の三社になるが、3社の中では防府天満宮が一番古い。

 学問の神、菅原道真をまつる天満宮だが、防府天満宮の創建は道真の死後2年の延喜2年(904年)で、日本で最初に創建された天神社といわれている。防府の町はこの防府天満宮とともに栄えてきた。

 防府天満宮の石鳥居、青銅鳥居とくぐり、壮大なつくりの楼門をくぐり抜けて拝殿前で参拝。参拝を終えると、境内の店で防府名物の「天神餅」を買って食べた。

 周防国の国府所在地なので「防府」なのだが、その名の通り、周防の国府は防府に置かれた。防府市内の旧山陽道沿いには国府跡があり、国分寺跡、総社も残されている。国衙や国分寺、惣社の地名もある。

 いろいろな時代が重層している防府の町はじつにおもしろい。今度はじっくりと歩きまわろうと思っているが、防府は防府天満宮の鳥居前町として発展しただけでなく、山陽道の宿場町、三田尻宿、宮市宿としても発展した。さらに中関の港町としてもおおいに発展した。

 三田尻は防府の港。三田尻中関港といわれるが、昔の中関港だ。上関と下関の中間に位置しているので中関だが、「上関よりも下関よりも、金の落ちるのは中関」と歌われたほど繁栄を謳歌した。毛利水軍の根拠地であり、防長米や三田尻塩の積み出し港になっていた。三田尻は元三田尻村で、明治34年に佐波村と合併して防府町が誕生した。防府町が防府市になったのは昭和11年のことである。

防府天満宮の「天神餅」の店防府名物の「天神餅」を食べる防府天満宮の参道を見下ろす

防府天満宮の「天神餅」の店 防府名物の「天神餅」を食べる 防府天満宮の参道を見下ろす

Comments

Comments are closed.