ジクサー150分割日本一周[37]
投稿日:2020年7月8日
中国一周編 27(2017年3月6日)
隠岐の一宮「由良比女神社」
2017年3月6日、別府港前の「ホテル隠岐」の朝食を食べ、国道485号で西ノ島の中心の浦郷へ。ここでは「いか寄せ伝説」の由良の浜に行く。
かつては数万匹ものイカが押し寄せ、浜は足の踏み場もないほどになった。そのため浜にはイカを拾い集める「拾い小屋」が建ち並んでいたという。11月末から2月初めまでがイカの押し寄せる季節だが、イカの大群は「シュツ、シュツ」音をたて、波立たせて押し寄せたという。
そんな由良の浜に隠岐の一宮、由良比女神社がある。由良比女神社は漁民たちからは「いか神社」、「するめ大明神」といわれている。
由良の浜の由良比女神社を参拝する。今では鄙びた神社という風情だ。
由良比女神社の祭神は由良比女(ゆらひめ)命。元の名は須勢理姫(すせりひめ)命で、素戔之男(すさのお)尊の第8子になる。海上の守護神として、遣唐使や使節を遣わす時などは、朝廷から篤く崇敬されていた。
江戸時代になると、由良比女神社は衰退していく。朝鮮半島や大陸への交通が途絶え、隠岐の守護神が必要とされなくなったからだ。そればかりか、隠岐は島流しの遠流の地になってしまった。由良比女神社を通して、隠岐の歴史の一端を垣間見る。
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