ジクサー150分割日本一周[49]
投稿日:2020年7月22日
えびす様の魚釣りの島
境港を出発。ジクサー150に、いつものように、「さー、行くぞ!」と一声かけて走り出す。まずは隠岐へのフェリーの出るもうひとつの港、七類港へ。国道431号の境水道大橋で境水道を渡り、島根半島に入った。
境港は鳥取県だが、境水道を渡った島根半島は島根県。境水道は鳥取・島根の県境(伯耆・出雲国境)で、まさに「境水道」なのである。
国道431号は島根半島に入ると、すぐに国道485号との交差点に出る。国道485号は隠岐の島国道。この交差点を直進すれば、国道431号と国道485号の重複区間となって松江方向へ。右折して七類トンネルを抜け出ると七類港だ。隠岐へのフェリーと高速船が出ている七類港を見る。
七類港で折り返し、来た道を引き返す。
今度は境水道大橋を渡らずに、その下を走り抜け、県道2号で美保関の町に入っていく。ここは美保神社の鳥居前町。美保神社を参拝し、歴史を感じさせる神社前の細道を歩いた。美保関は今は松江市だが、2005年の合併以前は美保関町。美保関は古くから朝鮮半島との環日本海交易の拠点として栄えてきた。
美保関の町を後にすると、県道2号で島根半島最東端の地蔵崎へ。そこには美保関灯台がある。
地蔵崎は古くから「美保之碕」と呼ばれている。岬の突端には遥拝所があり、その鳥居には沖之御前と地之御前の額が掲げられている。遥拝所に立つ「美保之碕」の案内板には、次のように書かれている。
夏期には、沖之御前の海上に雄大な日の出を拝むことができます。
沖之御前は日によってその島影が様々に変化します。漁師はその島影により、海上の天候を知って出漁を決めたといわれます。また、この島の海底には常に神楽の音のような響きがあり、「神異奇端の島」として今に伝えられています。