ジクサー150分割日本一周[50]
投稿日:2020年7月24日
伯耆の一宮「倭文神社」
島根半島東端の地蔵崎から境港に戻ってきた。
JR境線の終点、境港駅前でジクサー150を止める。駅前広場の妖怪像との再会だ。
境港は水木しげるの出身地。『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪像を町のあちこちで見る。
「水木しげる記念館」もある。
境港を出発。境港と島根半島を分ける境水道の見納めだ。心に残る境水道!
境港から国道431号を行くと、正面には中国地方の最高峰、大山が見える。国道9号に出ると、今度は国道9号を走りながら、右手に大山を見る。左手には伯耆の海が広がっている。
国道9号のバイパスは伯耆の中心地、倉吉の町の北側を通り、東郷湖から流れ出る橋津川を渡る。橋津川を渡った日本海の浜辺が「日本のハワイ」の羽合海岸だ。
東郷湖の東方にある伯耆の一宮の倭文神社へ。御冠山(186m)の中腹にある。倭文神社は「しとり」とも「しどり」ともいうが、難しい読み方だ。この地方特産の織物、縞模様の麻布の倭文(しずおり)の変化した音だという。いつもいつも思うことだけど、日本の地名などの読み方はじつに難しい。
倭文神社を参拝する。ここの祭神は建葉槌(たてはづち)命と下照姫(したてるひめ)命。建葉槌命は倭文の織物にたずさわる倭文部の祖神。下照姫命は大国主の姫神で、出雲からやってきた。安産の神として知られ、倭文神社には「安産岩」と呼ばれる岩がある。下照姫命に対する安産信仰は古来からのものだ。
なお、伯耆の国府跡は倉吉で、そこには総社や国分寺跡がある。