ジクサー150分割日本一周[70]
投稿日:2020年8月21日
対馬の一宮「海神神社」
和多都美神社の参拝を終えると、次に対馬の一宮の海神(かいじん)神社に行く。
国道382号を北へと走り、旧豊玉町から旧峰町に入る。国道382号を左折し、深く切れ込んだ三根湾沿いの道を行く。ゆるやかな峠を越えたところが木坂。そこに海神神社がある。まわりには家もないようなところだ。一の鳥居前にジクサー150を止めると、伊豆山の中腹に祀られている海神神社まで登っていく。急な石段で、ヒーヒーハーハー息を切らして登った。約280段の石段を登り切ると、舞台と一体になった拝殿を参拝した。
海神神社の祭神は豊玉姫(とよたまひめ)命と鵜茅草葺不合(うがやふきあえず)尊。和多都美神社のところでもふれたが、豊玉姫命は海神(わたつみ)の娘。日本初代の神武天皇の祖母になる。鵜茅草葺不合尊は豊玉姫命の子供で、神武天皇の父親になる。
それと神功(じんぐう)皇后と応神(おうじん)天皇が祭神になっている。応神天皇は神功皇后の子供。海神神社では2組の母子神が祀られている。
神功皇后は「三韓征伐」の際、海神を祀り、そのおかげで大勝できた。対馬に凱旋すると、木坂の浜に8本の幡(はた)を立てた。それが八幡の始まりになったという。
海神神社は対馬国の一宮だが、対馬国の国府は厳原に置かれた。厳原には「国分」の地名があるが、そこには国分寺跡や現国分寺がある。