ジクサー150分割日本一周[96]
投稿日:2020年9月25日
薩摩の一宮「枚聞神社」
枕崎ではJR指宿枕崎線の終着駅、枕崎駅前でジクサー150を止めた。ここは日本本土最南端の終着駅だ。終着駅というのはただそれだけで胸がジーンとしてくる。
枕崎を出発。海沿いの国道226号を行く。南九州市から指宿市に入ったところに薩摩の一宮、枚聞神社がある。薩摩の一宮は川内の新田神社と指宿の枚聞神社の2社ある。
国道226号から左手にわずかに入ったところに、枚聞神社の色鮮やかな朱塗りの鳥居と社殿がある。ここは開聞神社ともいわれるが、ご神体の薩摩富士の開聞岳(924m)を間近に眺める。開聞岳は今は「カイモン岳」といわれるが、かつては枚聞神社の神社名と同じ、「ヒラキキ岳」といわれた。枚聞神社の祭神は枚聞神。開聞岳は枚聞神の宿る霊山なのだ。
薩摩半島最南端の長崎鼻へ
枚聞神社を出発すると、枕崎指宿線の西大山駅へ。ここがJRの日本最南端駅になる。無人駅のホームには「日本最南端の駅」の木標。線路越しに開聞岳を見る
次に薩摩半島最南端の長崎鼻へ。ここでは龍宮神社を参拝。龍宮神社は海神の娘の豊玉姫をまつっている。豊玉姫といえば「乙姫様」だ。
長崎鼻は「浦島太郎伝説」の地。誰もが知っている浦島太郎伝説の地は丹後半島や香川、横浜、さらには内陸の木曽…と日本各地にあるが、ここが発祥の地だという。
長崎鼻周辺の海岸には海亀が産卵のためにやってくる。昔からこの地の漁師たちは海の守り神として海亀を大切にしてきた。海亀が網にかかったときは手厚くもてなし、酒を振舞って海に返してあげたという。そのような習慣もあっての「浦島太郎伝説発祥の地」説なのだろう。
長崎鼻では岬突端の岩場まで歩き、海越しの開聞岳を見た。灯台を見て、岬突端の岩場に立った。そこからは長々と横たわる紫色の大隅半島が見える。しばらくは長崎鼻突端の岩場に立ち尽くし、東シナ海に落ちていく夕日を見るのだった。
長崎鼻から山川、指宿と通り鹿児島へ。鹿児島に到着すると、鹿児島中央駅前の「東横イン」に泊った。さっそく夜の町に出て、鹿児島中央駅東口の「こだま」で夕食。「薩摩定食」を食べた。「鶏の刺身」、「キビナゴの刺身」、「さつま揚げ」、それと薩摩の黒豚料理の「薩摩定食」だった。
長崎鼻の灯台 | 長崎鼻突端の岩場 | 長崎鼻から見る夕日 |
鹿児島中央駅前に到着 | 今晩の宿は鹿児島中央駅前の「東横イン」 | 鹿児島中央駅東口の「こだま」の「薩摩定食」 |
「鶏の刺身」 | 「キビナゴの刺身」 | 「さつま揚げ」 |