ジクサー150分割日本一周[104]
投稿日:2020年10月9日
「オバラッチ」出現!
都井岬を出発。国道448号に戻ると、日南海岸を北上。南郷で国道220号に合流する。ここではビックリのサプライズが待っていた。『ツーリングマップル北海道』を担当している「オバラッチ」こと小原信好さんと偶然に出会ったのだ。
南郷から油津に向かって走っていると、後続の車にクラクションを鳴らされた。止まってみると、何と、小原さんではないか。新婚旅行の最中で、奥様の聡美さんと一緒だった。
小原さんは国道220号を南下していたが、ぼくとすれ違ってジクサーを見た瞬間、「あ、カソリさんだ!」と直感し、Uターンして追いかけてきたのだ。いやー、ビックリした。信じられないような出会いだ。
『ツーリングマップル九州』にも載っている油津の食事処「びびんや」に行き、一緒にこの店の名物料理「カツオ炙り重」を食べた。小原夫妻とは、おおいに話が弾んだ。
忘れられない「下北半島一周」
じつは小原さんとは劇的な出会いを繰り返している。
その中でもとくに2015年の「下北半島一周」での出会いは忘れられない。
本州最北端の大間崎から下北半島の西海岸を南下したときのことだ。佐井を通り、福浦の「ぬいどう食堂」で「うに丼」を食べ、牛滝漁港の岸壁でV−ストローム650を止めた。観光船で名所の仏ヶ浦に渡ろうとしたのだ。
ここで小原さんとの驚きの出会いが待っていた。何と小原さんは『アウトライダー』の取材で撮影していた。我々はお互いに「おー!」と絶句。乗客はぼく一人という観光船に乗って仏ヶ浦を見てまわり、牛滝漁港に戻ると、小原さんと『アウトライダー』編集部の西野さんはまだ撮影をつづけていた。
撮影が終わったところで小原さんと西野さんに、「今日は青森まで一緒に行こう!」と誘った。
牛滝からは3人旅。脇野沢。むつ、野辺地を通って青森へ。3人で青森駅前の「東横イン」に泊まった。駅前のコンビニで食材をゴッソリと買い込み、カソリの部屋で宴会開始。缶ビールやワイン、日本酒をガンガン飲み干した。空き缶、空き瓶がズラズラッと並んでいく。大盛り上がりで、気が付くと日付が変わっていた。
翌日の2015年5月30日はSSTR。「東横イン」を4時に出発。朝日が昇る時間の5時09分になったところで走り出す。といっても青森港には冷たい海霧のヤマセが押し寄せ、朝日どころか視界はきわめて悪かった。
青森市内から国道7号経由で東北道の青森料金所へ。東北道に入ると一路へ。津軽SA(4時45分・46キロ)でラリー帳のスタンプシートに津軽SAのスタンプを押す。このようにSSTRでは通り過ぎていく高速道路のSAやPA、道の駅でスタンプを押していく。
5時20分花輪SA(101キロ)、5時50分岩手山SA(159キロ)、6時20分紫波SA(208キロ)、6時50分前沢SA(262キロ)、7時20分長者原SA(320キロ)、8時50分国見SA(423キロ)、9時20分安達太良SA(480キロ)と東北道のSAでスタンプを押し、郡山JCTで磐越道に入った。
9時50分磐梯SA(522キロ)。ところが会津坂下ICと次の西会津IC間が通行止。その間は国道49号を行き、道の駅「にしあいづ」で道の駅のスタンプを押した。
新潟からは北陸道を行く。11時30分黒埼SA(646キロ)、12時20分米山SA(728キロ)、12時50分名立谷浜SA(775キロ)、14時00分有磯海SA(861キロ)と北陸道のSAのスタンプを押し、小矢部砺波JCTから能越道に入った。978キロの七尾に到着したのは15時15分。ここで大勝負に出るカソリ。タイムアウトになるのを覚悟で能登半島突端の狼煙まで行く。狼煙(1086キロ)到着は16時55分。閉まる直前の道の駅「狼煙」で最後のスタンプを押し、そこからは時間との勝負で千里浜を目指した。
なぎさドライブウエイで知られる千里浜に到着したのは18時50分。日没が19時10分なので、その20分前にゴールした。
「間に合った!」
V−ストロームのメーターでは、青森港から千里浜までの走行距離は1222キロ。
ゴールすると、SSTRを主催する風間深志さん、「忠さん」こと鈴木忠男さん、カソリのトークショー。それを終えると、温泉宿の「ゆ華」に泊まった。忠さんと同室だ。湯から上がると宴会開始。忠さんが用意してくれた「スーパードライ」を遠慮なくいただき、次々に空けていく。前夜同様、宴会は延々とつづき、忠さんが「さー、寝ようか」と言ったのは午前1時を過ぎていた。
「温泉めぐり日本一周」でも
さ〜て、「オバラッチ」の小原さん。小原さんとはそのほかにも、男鹿半島や青森県の道の駅「浅虫温泉」での偶然の出会いをしている。下北半島の時と同じようにバッタリと出会った。
「温泉めぐり日本一周」(2006年〜2007年)では、北海道の白金温泉で、やはり小原さんとの劇的な出会いがあった。
「白金温泉ホテル」の湯に入り、湯から上がると、「あっ!」と驚きの声を上げたほど。小原さんと仲間のみなさんたちが、ぼくを待ち構えてくれていたのだ。みなさんは手に手に様々な書き込みをしたダンボール片を持っていた。それには「welcomeカソリ」とか「熱烈歓迎!」とか「賀曽利GOGO!」などと書かれていた。
「温泉めぐり日本一周」(2006年〜2007年)では、「本州西部編」の第1日目から第3日目まで、小原さんはカメラマンとして同行してくれた。その間の29湯は小原さんと一緒に入ったのだ。
小原さん、次なる出会いを楽しみにしていますよ。