カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[146]

投稿日:2021年2月28日

東北一周編 32(2017年7月23日)

土砂降りの雨

八戸駅前の「東横イン」を出発。土砂降りの雨…

八戸駅前の「東横イン」を出発。土砂降りの雨…

淋代海岸の「ミスビードル号」の模型

淋代海岸の「ミスビードル号」の模型

泊の「サークルK」で朝食

泊の「サークルK」で朝食

「サークルK」の「幕の内弁当」を食べる

「サークルK」の「幕の内弁当」を食べる

津軽海峡沿いの県道6号に出た

津軽海峡沿いの県道6号に出た

 2017年7月23日5時、八戸駅前の「東横イン」を出発。土砂降りの雨。ジクサー150を走らせ、国道45号でおいらせ町へ。おいらせ町からは国道338号を行く。三沢市に入ると、雨は上がった。

 まずは三沢漁港に寄っていく。漁港はすっかり整備され、東日本大震災の大津波の痕跡はもう見られない。三沢漁港を襲った大津波は高さ7メートルに達した。三沢漁港が東日本大震災の大津波で大被害を出した最北の地といっていい。

 次に「太平洋無着陸横断記念碑」の建つ淋代海岸へ。その名の通りの淋し気な砂浜がつづく。昭和6年(1931年)10月4日、ここから「ミスビードル号」はアメリカの西海岸を目指して飛び立った。アメリカ人のクライド・E・バングボーンとヒュー・ハーンドーン・ジュニアの乗ったベランカ単葉機の「ミスビードル号」は2日後、アメリカ西海岸シアトル東方のウェナッチ飛行場に着陸。史上初の太平洋無着陸横断飛行を成功させた。飛行距離7847キロ、飛行時間41時間10分、平均飛行速度は191キロだった。「ミスビードル号記念広場」には太平洋展望塔が建ち、その下には「ミスビードル号」の模型が展示されている。これは2代目。初代は東日本大震災の大津波で流されてしまったが、三沢市の対応はじつにすばやく、翌年には「ミスビードル号」は復元された。

 三沢市から六ケ所村に入ると、また雨が降り出した。小川原湖から流れ出る高瀬川が三沢市と六ケ所村の境になっている。六ケ所村からは下北半島を北上。泊の「サークルK」で朝食。ザーザー降りの雨を見ながら「幕の内弁当」を食べた。

 六ケ所村から東通村に入る。東北電力の東通原子力発電所の入口を通り、東京電力の東通原子力発電所建設現場を過ぎたところで、国道338号から県道248号を行く。2車線の快走路。交通量はほとんどない。尻屋崎を目指して一気に走り、津軽海峡沿いの県道6号に出た。

 このT字の交差点を右へ。三菱マテリアルのセメント工場の前を通り、第48番目の岬、尻屋崎の入口に到着。雨が降りつづいている。ゲートを通り抜け、尻屋崎突端の尻屋埼灯台の前でジクサー150を止めた。

尻屋崎の入口に到着尻屋崎のゲート尻屋崎突端の尻屋埼灯台

尻屋崎の入口に到着 尻屋崎のゲート 尻屋崎突端の尻屋埼灯台

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