ジクサー150分割日本一周[290]
投稿日:2022年4月9日
信濃の国府めぐり
甲斐(山梨県)につづいて信濃(長野県)をまわる。
「信濃(信州)編」は中央道の諏訪南ICから始まった。まずは信濃一宮の諏訪大社へ。
諏訪大社には上社と下社があるが、上社の前宮(茅野市)と本宮(諏訪市)、下社の春宮(下諏訪町)と秋宮(下諏訪町)の4社から成っている。諏訪大社4社の中でも一番古い前宮の御神体は守屋山。国道152号の杖突峠からは目の前に見える山。諏訪大社の祭神、建御名方(たけみなかた)神は大国主命の子だ。
八ヶ岳PAで朝食の「煮かつ丼」を食べる | 中央道の諏訪南ICに到着 | 諏訪大社上社の前宮 |
諏訪大社上社の前宮を参拝 | 諏訪大社上社の前宮からの眺め | 諏訪大社上社の本宮 |
諏訪大社下社の秋宮 | 諏訪大社下社の春宮 | 諏訪大社下社の春宮の拝殿 |
諏訪大社の4社をめぐると、国道20号で塩尻峠を越えて塩尻へ。塩尻峠は中央分水嶺の峠で、諏訪盆地と松本盆地を分けている。信濃は「峠の国」であり、「盆地の国」でもある。信州の盆地の別称は「平」。松本盆地は「松本平」とも呼ばれる。
一宮につづいて二宮、三宮をめぐる。信濃二宮は小野神社(塩尻市)、信濃三宮は穂高神社(安曇野市)だ。
小野神社は塩尻から国道153号で善知鳥(うとう)峠を越えた小野にある。こんもりとおい茂る森に囲まれている。善知鳥峠も中央分水嶺の峠で、松本盆地と伊那谷(伊那盆地)を分けている。ジクサー150での信州の峠越えはたまらなくおもしろい。
穂高神社は松本から国道19号→国道147号を行った穂高にある。JR大糸線の穂高駅に近い。
信濃の一宮、二宮、三宮をめぐったところで、松本から「信濃の国府めぐり」を開始する。信濃の国府は最初は上田に置かれたが、後に松本に移った。国府は時代とともに移るのだ。
松本の中心街には国府に由来する国府町がある。
松本の惣社には信濃総社の伊和神社がある。県道67号の「惣社」の交差点のすぐ近くだ。
松本での「国府めぐり」を終えると、国道143号で地蔵峠と青木峠を越え、上田盆地の上田へ。
上田の中心街にある信濃総社の「科野大宮」を参拝。信濃の国名は「科野」に由来する。
上田の中心街から国道18号を行ったところには信濃国分寺跡がある。しなの鉄道の線路が横切っているが、線路をくぐり抜けたところには国分尼寺跡がある。信濃では男僧用の国分僧寺と女僧用の国分尼寺が隣り合っている。
信濃国分寺跡から国道18号を渡ったところには現行の信濃国分寺。本堂の薬師堂と三重塔のある大きな寺だ。
こうして「信濃の国府めぐり」を終えると、上田から佐久盆地(佐久平)の佐久へ。
佐久ではバイク大好きな女性オーナーの店「tino」で「ティノカレー」を食べ、旧中込学校を見学する。明治初期の洋風校舎。校舎内には当時の教室がそのまま残されている。旧中込学校のわきには佐久鉄道(今のJR小海線)の蒸気機関車とガソリンカーが展示されている。
佐久からは国道141号を南下し、甲信国境の野辺山峠を越えて甲斐(甲州)に入る。信濃は「峠の国」。峠が国境だ。峠を越えて信州に入り、峠を越えて信州を出る。
野辺山峠からは中央道の須玉ICに向かって峠道を下っていった。