カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[289]

投稿日:2022年4月6日

中部一周前編 1(2020年5月17日)

甲斐の国府めぐり

早朝の日本橋を出発!

早朝の日本橋を出発!

日野の「すき家」で朝食

日野の「すき家」で朝食

 さー、「中部編」の開始だ。まずは「甲斐編」。東京・日本橋を出発し、ジクサー150で甲州街道(国道20号)を西へ。日野の「すき家」で朝食の「納豆定食」を食べ、大垂水峠を越えて神奈川県に入った。

 甲州街道小原宿の本陣前を通り、境川を渡って山梨県に入る。この川が相模と甲斐の国境になっている。

 上野原宿からは甲州街道の旧道で鶴川宿、野田尻宿、犬目宿を通り、鳥沢宿で国道20号に合流。旧街道の宿場めぐりはおもしろい。

 鳥沢宿の次の猿橋宿では「日本三大奇橋」で知られる猿橋を見る。

 大月の国道20号沿いの食堂「竹馬」で「ほうとう」食べた。甲州に入ると無性に「ほうとう」を食べたくなる。

 大月からは旧道で笹子峠を越えて甲府盆地へ。

小原宿の本陣大月の「竹馬」の「ほうとう」甲州街道旧道の笹子トンネル

小原宿の本陣 大月の「竹馬」の「ほうとう」 甲州街道旧道の笹子トンネル

 甲斐の国府所在地、笛吹市に到着すると、「国府めぐり」を開始。甲斐の一宮の浅間神社を参拝し、国分寺跡、国分尼寺跡、総社、国府跡をまわる。ここには国府や国衙(こくが)の地名が残っている。

 JR中央本線の春日居町駅に近い笛吹川の北側が国府で、南側が国衙。国府は今でいえば県庁所在地、国衙は県庁になる。

 笛吹市は2004年に一宮町、春日居町、石和町、御坂町、八代町、境川村の5町1村が合併して誕生した。

旧一宮町役場。ここで国府の情報を仕入れる甲斐の一宮の浅間神社浅間神社の随神門

旧一宮町役場。ここで国府の情報を仕入れる 甲斐の一宮の浅間神社 浅間神社の随神門

浅間神社を参拝後継の甲斐国分寺甲斐国分寺周辺の桃の果樹園

浅間神社を参拝 後継の甲斐国分寺 甲斐国分寺周辺の桃の果樹園

甲斐国分寺跡甲斐国分尼寺跡甲斐総社の甲斐奈神社

甲斐国分寺跡 甲斐国分尼寺跡 甲斐総社の甲斐奈神社

JR中央本線の春日居町駅春日居の甲斐奈神社。このあたりの地名は国府甲斐の国府を流れる笛吹川

JR中央本線の春日居町駅 春日居の甲斐奈神社。このあたりの地名は国府 甲斐の国府を流れる笛吹川

 甲斐の「国府めぐり」を終えると、甲府盆地の中心、甲府の市街地に入っていく。

 武田信玄像の建つ甲府駅に隣接する甲府城を歩く。天守台からは甲府の町並みを一望。残念ながら正面に見える富士山は雲の中だった。

 甲府からさらに国道20号を西へ。韮崎を通り、甲斐と信濃の甲信国境まで行く。

 その途中には、甲州街道の台ヶ原宿がある。国道20号のすぐわきに、まるでタイムスリップしたかのような世界が残っているのだ。

 台ヶ原宿の中央には地酒「七賢」の蔵元がある。杉玉のぶら下がった風情のある建物。その前の「金精軒」で名物「生信玄餅」を食べた。

 釜無川にかかる国道20号の新国界橋が甲信国境。橋を渡ったところで折り返し、国道20号で東京に戻るのだった。

甲府城からの眺め釜無川の谷間を見下ろす甲州街道の台ヶ原宿入口。左は国道20号、右が旧甲州街道

甲府城からの眺め 釜無川の谷間を見下ろす 甲州街道の台ヶ原宿入口。左は国道20号、右が旧甲州街道

「金精軒」の「生信玄餅」道の駅「はくしゅう」。甲斐駒ヶ岳が見える国道20号の新国界橋。ここで折り返す

「金精軒」の「生信玄餅」 道の駅「はくしゅう」。甲斐駒ヶ岳が見える 国道20号の新国界橋。ここで折り返す

Comments

Comments are closed.