5月11日(5)波立海岸→広野町
投稿日:2011年5月27日
波立海岸からは国道6号を北上。すぐ脇をJR常磐線が通っている。3キロほど行くと久之浜。ここには国道6号の山側に久ノ浜駅があるが、常磐線はここまでは動いている。久ノ浜から先は、爆発事故を起こした東京電力の福島第1原発の20キロ圏内に入ってしまうので止まったままだ。
国道6号を右折し、殿上崎の北側にある久之浜漁港まで行こうとしたが、相当大きな被害が出ているとのことで道路は通行止になっていた。
国道6号に戻り北上し、いわき市から広野町に入る。町役場を過ぎたところで、さらに海側の県道391号を行く。海浜公園があって広野火力発電所の高い煙突が見える。ここは東電でも最大級、最新鋭の火力発電所。1号機から5号機までの発電機があり、合計すると380万キロワットの発電量になる。
ちなみに福島第1原発の1号機から6号機までの発電量は469万キロワット、福島第2原発の1号機から4号機までの発電量は440万キロワット。広野火力発電所はそれら原発に匹敵するくらいの巨大火力発電所なのだ。
広野火力発電所は今回の大震災のニュースにはあまり登場しなかったが、かなりの被害を受けた模様。それでも夏までには復旧できるとの情報もある。そんな広野火力発電所への道は通行止。
県道391号をさらに行くと、広野町と楢葉町の町境に到着。そこが福島第1原発の20キロ圏でその先は立入禁止になっている。そこの交差点は左折可。左折するとすぐにJヴィレッジに入っていく。災害復興の自衛隊や警察、消防などの車両などがJヴィレッジを埋めつくしている。
次に国道6号だ。
広野町役場前から国道6号を北上すると、やはり広野町と楢葉町境で通行止。国道の左側には道の駅「ならは」があるが、行くことはできない。しかし交差点を右折してJヴィレッジには行くことができる。
最後にもう1本、県道35号を北上。この道は国道6号の絶好の迂回路で、福島県太平洋岸の「浜通り」を旅するときはよく使うルートだ。
この県道35号も広野町と楢葉町境で通行止。このように立入禁止になっている「福島第1原発20キロ圏」というのは浜通りを分断してしまい、その南側から北側に行くのは大変なことだ。