5月19日(21)田野畑村
投稿日:2011年8月26日
小本温泉を出発。ビッグボーイを走らせ、国道45号を北上。一部区間、開通した三陸道に入る。すぐに国道45号と合流するが、一日も早い三陸道の全線開通を願う。仙台から八戸までの全線が開通したら、三陸海岸はきっと変る。きっとよくなる。
三陸海岸の復興のためにも三陸道の一日も早い全線開通を!
田野畑村に入ったところで国道45号を右折し、三陸海岸のハイライトシーンといってもいい鵜ノ巣断崖に行く。展望台に立ち、「海のアルプス」を思わせる大断崖を見下ろす。この風景は大津波以前とまったく変わりない。
国道45号に戻ると、最高所地点(380m)の閉伊坂峠まで行く。そこで折り返し、国道45号を離れ、海沿いの道を行く。
田野畑漁港の堤防は大津波でかなり破壊されていたが、岸壁にはまったく無傷の漁船が接岸していた。それを見て、
「頑張れ、田野畑!」
とエールを送りたくなった。
田野畑漁港近くの羅賀は今回も30メートル級の大津波に襲われたが、明治三陸大津波(1896年)では非公式の記録だが、波高50メートルという大津波に襲われたという。
羅賀からさらに三陸のリアス式海岸を行き、夕暮れの北山崎に到着。
高さ180メートルの断崖に太平洋の荒波がぶつかり、白く砕け散っている。ここは観光バスが来るような観光地で何軒もの店が並んでいるが、すでにシャッターを下ろしている。
そんな北山崎から北緯40度線の岬、黒崎にある国民宿舎「くろさき荘」に電話すると、「いいですよ。夕食も準備できます」とのうれしい声。
ビッグボーイにムチを入れ、「くろさき荘」に急ぐ。
19時30分、「くろさき荘」に到着。大浴場の湯に大急ぎで入り、食堂へ。湯上りのビールをキューッと飲み干したあと、夕食をいただいた。
「くろさき荘」はほぼ満員。それだけに飛び込み同然で泊まれたのはラッキー。駐車場には日本各地から来た車が並んでいたが、そのすべてが復興関連工事の業者の車だった。