環日本海ツーリング[111]
投稿日:2012年7月5日
電光掲示板にはモスクワ行きの表示が点灯
シベリア鉄道のターミナル駅、ウラジオストク駅は離れがたく、しばらくは何するでもなしに待合室のベンチに座わっていた。
長距離列車の出発案内板には、14時30分発のハバロフスク行きと15時30分発のモスクワ行きが電光掲示されている。
「いやー、たまらない!」
「モスクワ行き、の乗りたい!」
待合室のベンチを立ち上がると、駅舎内の時刻表や料金表、近郊の路線図などを見てまわった。
ロシア語の表示のみなので「これは到着の時刻だな」、「これは発車の時刻だな」と、自分勝手の推測をしながら楽しんだ。
シベリア鉄道本線のウスリースクまで行く列車、ウスリースクからやってくる列車の本数がやはり多い。
近郊路線図は興味を引かれた。
シベリア鉄道のウゴリナヤ駅で分岐する支線が日本海の港町ナホトカに通じている。思わず1978年の列車でのシベリア横断を思い浮かべたが、
「そうか、あのときはこの路線を通ったのか」
と、妙に納得した気分になった。
ナホトカからさらに路線が延びているのはちょっと驚かされた。
「まだその先、路線がつづいていたのか」
といった驚きだ。
名残おしいウラジオストク駅をあとにし、駅舎を離れる。駅前はタクシー乗場、バスターミナルになっている。
駅前通りを歩いていく。
今や世界中で大ブーム、というよりも、すでに世界中に定着したかのような「スシバー」の店がある。24時間営業の酒店がある。そして海を見下ろす高台の上にある「アジムットホテル」に到着。ここが我々のウラジオストクでの宿になる。