アドレス日本巡礼[159]
投稿日:2014年10月16日
東海道の中間地点
早朝の浜松駅前を出発。国道1号の新天竜川橋を渡る。新橋の完成で片側4車線、往復8車線になっている。往路編のときにもふれたことだが、日本の国道で8車線道路はほかにはほとんど例がない。スズキ・アドレスV125Gで新天竜川橋を渡りながら、アメリカのフリーウエイを走行しているかのような気分になった。
天竜川を渡ると磐田だが、その中心が見附宿。今でも宿場町一帯の地名は「見付」になっている。かつては遠州の中心地で国府が置かれ、国分寺跡も残っている。
この見附宿で姫街道が分岐している。浜名湖の北を通り、本坂峠を越えて遠州から三河に入り、御油宿でまた東海道に合流するのが姫街道だ。新居の関を嫌う女性たちが多く通ったのでその名があるという。
見附宿からは旧東海道で袋井宿へ。木原の一里塚前を通り、袋井宿の宿場に入っていく。ここは東海道の中間地点。江戸、京都のどちらからかぞえても27番目の宿場になる。袋井宿では「東海道のどまん中」の文字が躍る。「どまん中ふくろい」のモニュメントもある。「袋井宿場公園」でひと休みし、宿場を走り抜けると、東側の出口には「東海道どまん中茶屋」があった。「どまん中」一色の袋井宿だ。
袋井宿から掛川宿へ。旧東海道の松並木を走る。このあたりの袋井宿と掛川宿の間が、距離的にみた東海道の中間地点になる。旧東海道沿いにある善光寺は「仲道寺」とも呼ばれているが、それは東海道の中間地点を意味しているという。
旧東海道を走って掛川宿へ。掛川は城下町。大手門から天守閣へと、掛川城を見てまわる。平成6年に再建された天守閣は全国でも初めての木造。抜けるような青空を背にした掛川城には絵のような美しさがあった。