アドレス日本巡礼[268]
投稿日:2015年4月30日
秀吉、三成と出逢う
西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月24日
木之本から国道8号で長浜へ。JR北陸本線の長浜駅前でアドレスを止める。駅前には豊臣秀吉と石田三成の「出逢いの像」が建っている。それには次のように書かれている。
長浜城主の羽柴秀吉公は、鷹狩の途中に観音寺(米原市朝日町)へ立ち寄りました。汗をかいた様子の秀吉公を見た寺小姓の佐吉少年は、大きな茶碗にぬるいお茶をなみなみとついで持ってきました。秀吉公がもう一杯と頼むと、少年は先ほどよりも少し熱いお茶を茶碗に半分ほど入れて差し出しました。そこで秀吉公はさらに一杯所望したところ、今度は小さい茶碗に熱いお茶を入れて出しました。秀吉公は茶の入れ方ひとつにも気を配る佐吉少年を気に入り、召し抱えました。この少年が後の石田三成公で、この話は「三献の茶」として今も語り継がれています。三成公はここから5キロメートル東の長浜市石田町の土豪の子として生まれ、今も出生地のあたりには官名にちなんだ治部という小字が残っています。また観音寺には、お茶の水を汲んだと伝わる井戸が残されています。
JR長浜駅から琵琶湖の長浜港へ。船に乗って琵琶湖に浮かぶ竹生島に渡るのだ。湖北のシンボル、竹生島に「西国33ヵ所」第30番札所の宝厳寺がある。
9時出港の琵琶湖汽船の観光船に乗船。竹生島への往復は2980円。離れゆく長浜港と長浜の町並みを船上から食い入るように眺める。観光船は波を切って琵琶湖を進み、正面の竹生島が次第に大きく見えてくる。島は濃い緑に覆われている。長浜港から30分、観光船は竹生島の桟橋に着いた。
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