V-Strom1000で行く台湾[4]
投稿日:2015年8月21日
台鈴スタッフと台湾料理
夕方の5時、「ホテルK(柯達大飯店)」に台鈴(タイリン)工業の李さんが来てくれた。李さんは2010年の「台湾一周」、2011年の「台湾往復縦断」の時に同行してくれている。
「カソリさん、私は今、日本語を勉強しているんですよ」
と、李さんは日本語で言った。
李さんの案内で、「合家厨房」という店に行く。この店でみなさんと一緒に夕食を食べるのだ。台鈴の重鎮の陳さんからは、「カソリさん、旅の途中で飲んでくださいね」といって埔里産の紹興酒と金門島産の高粱酒をプレゼントされた。金門島の高粱酒は58度という強い酒。思わず沖縄・与那国島産の60度の泡盛を連想した。
夕食の席には李さん、陳さんのほかに、今回の「台湾ツーリング」でスズキのビッグスクーター、バーグマンに乗って先導してくれる若い李さんと、やはりバーグマンに乗って後を走ってくれる蘇さん、それと通訳として若い社員の洪さんが来てくれた。礼儀正しい洪さんは残念ながら今回の「台湾ツーリング」には同行できないという。
「カソリさん、別の通訳の人が同行してくれるので、大丈夫ですよ」
と李さんは言う。
さー、台鈴のみなさんとの夕食会の開始だ。まずは「台湾ビール」。何度も「乾杯」を繰り返す。台湾ビールのつまみは「花生」と「毛豆」。花生は落花生で、毛豆は枝豆。
「落花生は日本では南京豆ともいうんですよ」
というと、
「おー、花豆は南京から日本に伝わったのか」
という声が出た。
これから先、何度も飲むことになる「台湾ビール」はじつにうまいビールだ。
円形のテーブルには次々と台湾料理が出てくる。それをみんなで取り分けて食べるのが、すごくいい。長崎の郷土料理の卓袱料理が目に浮かぶ。
野菜炒め、牛肉鍋、豚肉の唐揚げ、豚肉鍋、筍料理、カキ鍋、野菜と揚げ豆腐の鉄板焼き、タマネギサラダ、北京ダック風のアヒル肉、豚のホルモン(胃を揚げたもの)と、もう食べきれないほど。豚肉鍋というのは台湾人も大好きな「トンボーロー」のことで、豚のバラ肉を醤油に付け込んだもの。デザートは西瓜。日本でも台湾でも西瓜は西瓜だが、台湾では「シークワ」という。
いや〜、もう大満足。台鈴のみなさんとの夕食会はじつに楽しいものだった。「台湾ビール」を何本も飲んだので、フラつく足で「ホテルK(柯達大飯店)」に戻ったが、バタンキューで深い眠りに落ちていった。