V-Strom1000で行く台湾[38]
投稿日:2015年10月21日
最後の食事、最後のサイン
8月9日、あっという間に日本に帰る日を迎えた。「ホテルK(柯達大飯店)」の朝食を食べると行天宮へ。無事、V−ストローム・ツーリングを終えられた御礼参拝をする。行天宮には朝から多くの人たちが来ていた。
「ホテルK(柯達大飯店)」に戻ると、台鈴の李さんが迎えに来てくれた。台鈴の本社に一緒に行き、みなさんに挨拶する。陳さんには「カソリさん、お土産ですよ」といって埔里の「紹興酒」と金門島の高粱酒をもらった。金門島の高粱酒は58度の強い酒だ。
そのあと台北市内でオープンしたばかりのスズキのビッグバイク専門店「益轟重車」を訪ねる。ピカピカの店内には台湾では見慣れたスクーターは、1台も置いていない。V−ストローム1000やGSX−S1000、GSX−S1000Eなどのビッグバイクが並べられている。これらのビッグバイクの発売は10月10日からだということだが、お店のオープンとともに予約を受け付けている。まだ若い店の社長は予約の受付は上々だという。
「益轟重車」の訪問を終えると、李さんは「ここは台北で一番、麺のうまい店ですよ」といって「山西刀削麺」の看板を掲げた店に連れていってくれた。「牛肉麺」を食べたが、これが台湾で食べる最後の食事になった。
食べ終わると松山空港へ。
松山空港にはV−ストローム・ツーリングに同行し、通訳をしてくれた黄敬強さんが来てくれた。手には『ツーリングマップル東北』(昭文社)を持っている。お客さんを連れて東北ツーリングに行く時には必ず持っていくという。近々、東北太平洋岸の被災地をまわるツアーに出るという。黄さんには「ツーリングマップルにサインしてください」と頼まれた。今回、ずい分と多くの人にサインしたが、これが最後になった。
李さん、黄さんの見送りを受けて機上の人になった。全日空のNH0852便は13時30分に台北の松山空港を離陸し、18時00分に羽田空港に着陸した。夢のような6日間の台湾だった。(了)