V-Strom1000で行く日本[53]
投稿日:2016年1月21日
鳥海山の麓
「酒田探訪」を終え、酒田を出発。JR酒田駅前から北へとV−ストローム1000を走らせる。
国道7号に合流し、日向川を渡る。鳥海山から流れ出るこの川が酒田市と遊佐町の境。
遊佐町に入ったところでは、旧青山本邸(入館料400円)を見学。ここは江戸時代末期から明治にかけて、蝦夷地のニシン漁で巨万の富を築いた青山留吉の本邸。青山留吉は同時期、蝦夷地に別邸を築いたが、それが小樽の「ニシン御殿」だ。
旧青山本邸を出発すると県境の町、吹浦へ。
吹浦では出羽の一宮、大物忌神社を参拝。ここは吹浦口の里宮。大物忌神社の本宮は鳥海山の山頂にまつられている。つづいて吹浦から4、5キロの箕輪へ。ここには鮭のふ化場がある。鳥海山から流れ出る牛ノ渡川を上ってくる鮭を獲り、ふ化させている。鮭の直売もしている。牛ノ渡川はまったく汚れのない透き通った流れだ。
吹浦に戻ると、国道7号で山形・秋田の県境へ。その手前では女鹿の集落に入っていく。女鹿には鳥海山の湧水を引いた「神泉(かみこ)の水」がある。6つの水槽に分けられているが、1段目は飲み水用、2段目はスイカなどを冷やす水槽、3段目、4段目は野菜などを洗う水槽、5段目は洗濯用、6段目はオムツ洗い用とそれぞれに用途が決められている。「神泉の水」を通しての、集落のみなさんの結びつきの強さを感じさせる。
女鹿を過ぎると、すぐに山形・秋田の県境に到達だ。