アドレス日本巡礼[331]
投稿日:2016年3月31日
中山道の古道を走る
6月2日。下諏訪温泉「ホテル山王閣」の朝湯に入り、朝食を食べ、8時に出発。下諏訪宿から和田峠を越えて和田宿に行く前に、中山道の古道を走って贄川宿まで戻ることにする。現在の中山道は塩尻峠を越え、塩尻宿から洗馬宿、本山宿を通って贄川宿に通じているが、中山道初期の古道は塩尻峠の南の小野峠を越え、小野宿から牛首峠を越えて贄川宿に通じていた。その古道をたどってみようと思うのだ。
国道20号で塩尻峠を登り、峠の手前で左折して勝弦峠へ。勝弦峠の峠上で分岐する道を南に行くと小野峠を越える古道と出会う。その分岐を100mほど登ったところが小野峠。峠上には「小野峠」の碑が立っている。小野峠から下っていくと国道153号にぶつかるが、そこが小野宿。こんもりとした神社林に囲まれた小野神社を参拝。小野宿から県道254号で牛首峠へ。この狭路の峠道が中山道の古道になる。
牛首峠まで登り、峠を下ると国道19号の中山道に合流。桜沢の「是より木曽路」の石碑を見て、贄川宿のJR中央本線の贄川駅まで行った。
贄川宿から前日も通った本山宿、洗馬宿を再度巡り、旧道で塩尻宿へ。その途中にある「平出一里塚」と「平出遺跡」を見ていく。平出遺跡は国指定の史跡。そこに立つ案内板には次のように書かれている。
ここでは縄文時代の住居跡のみならず、古墳時代の住居跡、平安時代の住居跡も見てまわれる。平出遺跡の近くにある「平出博物館」には出土品が展示されている。
塩尻宿から塩尻峠に登り、旧道で下諏訪宿に下った。その途中には今井家の「旧御小休本陣」がある。江戸時代の姿をそのまま今にとどめる建物だ。