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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[360]

投稿日:2016年5月24日

最後の行程、千葉県へ

坂東三十三ヵ所めぐり 2009年6月15日

土浦駅東口の「東横イン」の朝食

土浦駅東口の「東横イン」の朝食

国道354号の霞ヶ浦大橋

国道354号の霞ヶ浦大橋

鹿島神宮の石の大鳥居

鹿島神宮の石の大鳥居

鹿島神宮の楼門

鹿島神宮の楼門

鹿島神宮の拝殿

鹿島神宮の拝殿

銚子の中心街に入っていく

銚子の中心街に入っていく

第27番飯沼観音の山門

第27番飯沼観音の山門

 6月15日。土浦駅東口の「東横イン」の朝食を食べ、8時に出発。国道354号→国道355号で霞ヶ浦を半周して潮来へ。潮来からは国道51号で常陸の一宮、鹿島神宮へ。大きな石の鳥居をくぐり、大きな楼門をくぐり、拝殿を参拝。鹿島神宮からは国道124号を南下。銚子大橋で利根川を渡り、銚子の町中へ。茨城県から千葉県に入った。「坂東三十三ヵ所めぐり」の最後の行程、「千葉県編」の開始だ。

 銚子の中心街にある第27番札所の飯沼観音(円福寺)を参拝。本尊の十一面観音は海の中から現れたという。毎夜のように海中から金色の光りが差し、銚子の海を明るく照らすので人々が怪しんでいると、清六と長蔵という2人の夢の中に観音が現れ、網を海に入れて引き上げよとのお告げがあった。その夢の通りに網を入れると、高さ60センチほどの観音像が上がったという。境内には大仏があり、五重塔が完成した。

 飯沼観音の参拝を終えると、銚子漁港の市場食堂「うさみ」で昼食。「カツオの刺身定食」(890円)を食べた。さすが銚子、じつにうまいカツオの刺身だった。

 銚子からは犬吠埼へ。灯台に登ったあとは、近くの満願寺を参拝する。ここの山号は補陀落山。補陀落とは観音浄土の世界だ。このことからもわかるように満願寺は新しい寺だが、観音のデパートのようなところになっている。本尊は十一面観音で、観音堂の前には十一面観音の石像が立っている。そのほか聖観音、千手観音、如意輪観音、准胝観音、不空羂索観音などの石像も立っている。

 万願寺の参拝を終えると、銚子半島最高峰の愛宕山へ。山上には「地球の丸く見える展望館」がある。愛宕山の標高は73・6メートル。千葉県は旧国でいうと上総、下総、安房の3国から成っているが、そのうちの下総の最高峰がこの愛宕山になる。日本の旧国、68国の最高峰の中では一番低い。さらにいえば千葉県の最高峰は上総・安房国境の愛宕山(408m)だが、日本の47都道府県の最高峰の中ではやはり一番低い。高い山がないのが千葉県。愛宕山を下ると、銚子の中心街に戻った。

第27番飯沼観音の大仏第27番飯沼観音の五重塔第27番飯沼観音の本堂

第27番飯沼観音の大仏 第27番飯沼観音の五重塔 第27番飯沼観音の本堂

市場食堂「うさみ」の「カツオの刺身定食」銚子漁港犬吠埼灯台

市場食堂「うさみ」の「カツオの刺身定食」 銚子漁港 犬吠埼灯台

満願寺の山門満願寺の観音堂満願寺の観音像

満願寺の山門 満願寺の観音堂 満願寺の観音像

満願寺の千手観音像「地球の丸く見える丘」の入口愛宕山の山頂

満願寺の千手観音像 「地球の丸く見える丘」の入口 愛宕山の山頂

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