東北四端紀行[17]
投稿日:2017年2月24日
東端編 6 山田町の津波記念碑
「遠野探訪」を終え、JR釜石線の遠野駅前を出発。県道38号(大槌街道)で遠野市と釜石市の境の笛吹峠を越え、釜石の製鉄発祥の地、橋野高炉跡のすぐ近くを通り、鵜住居で国道45号に合流。国道45号で大槌に戻った。
大槌からは国道45号を北へ。吉里吉里海岸、浪板海岸と通り、大槌町から山田町に入った。
国道45号の道の駅「やまだ」で小休止したあと、船越半島に入っていく。そこには三陸海岸では数少ない温泉のひとつ、三陸山田温泉「浜の湯」(入浴料500円)がある。民宿もやっているので宿泊可。小さめな湯船の無色透明の湯にどっぷりとつかった。湯から上がると、さっぱりした気分で船越半島をまわり、大断崖が海にストンと落ちる大釜崎まで行った。
船越半島から道の駅「やまだ」に戻ると、国道45号で山田の町に入っていく。国道沿いの商店街はシャッターを下ろした店が目につく。さびれた感じのする山田の町。山田漁港の岸壁にスズキDR−Z400Sを停めた。目の前の山田湾は養殖筏で埋め尽くされている。山田湾の右手は船越半島、左手は東北最東端の重茂半島。重茂半島の山々はけっこう高く見える。
山田湾の出口を見る。右手は船越半島、左手は重茂半島 | 山田漁港から漁船が出ていく |
高台の町役場に隣あった八幡宮を参拝する。参道の入口には「津波記念碑」。それは1933年3月3日の「昭和三陸大津波」の後に建てられたものだ。「津波記念碑」には次のように書かれている。
一、 | 大地震のあとには津波が来る | |
一、 | 地震があったら高い所に集まれ | |
一、 | 津波に追われたら何所でも此所位高い所へ登れ | |
一、 | 遠くへ逃げては津波に追い付かれる。近くの高い所を用意して置け | |
一、 | 県指定の住宅適地より低い所へ家を建てるな |
大津波にたびたび襲われている三陸海岸の山田らしい「津波記念碑」だ。