奥州街道を行く! [5]
投稿日:2017年4月26日
白河から須賀川へ
白河宿を出るとスズキDR−Z400Sを走らせ、根田宿、小田川宿、太田川宿、踏瀬宿と、奥州街道の宿場にひとつづつ立ち寄っていく。
といっても、これがけっこう難しい。『ツーリングマップル東北』を見ながら、これらの宿場を探し、何度となく国道4号から旧道に入っていく。地図と睨めっこの頭の体操のようなもので、目指す宿場を探し当てたときは何ともうれしいしいものだ。
根田宿は「根田の醤油」、小田川宿は小田川郵便局、太田川宿は愛宕神社を目印にした。踏瀬宿を過ぎると奥州街道の松並木に入っていく。「おー、こういう所も残っているんだ!」と、DR−Z400Sに乗りながら感動した。
奥州街道の松並木を走り抜け、大和久宿、中畑新田宿と通って矢吹宿の町中に入っていく。ここで目についたのは「大木代吉本店」の看板を掲げた造り酒屋。矢吹宿の歴史を強く感じさせる建物だ。
矢吹の歴史は古い。源義家が奥州征伐の時に八幡神社を造営したが、屋根を矢柄で葺いたということで、それ以来「矢葺」といわれ、矢葺が矢吹になったという。
矢吹宿を過ぎたところでは、国道4号を左に折れ、一軒宿の新菊島温泉(入浴料300円)の湯に入っていく。湯量豊富。泉質も申し分ない。混浴の湯なのだが、入浴客が自分一人というのがちょっと寂しい。
新菊島温泉の湯から上がると、久来石宿、笠石宿と通り、須賀川宿に入っていく。ここは「奥の細道」の重要な舞台。芭蕉はこの地で7泊もしている。ということで須賀川市役所前の「芭蕉記念館」を見学し、芭蕉も参拝した十念寺に行く。そこには「風流の初めや奥の田植え歌」の句碑が建っている。