奥州街道を行く! [11]
投稿日:2017年5月10日
平泉探訪
「東横イン」の朝食を食べ、JR一関駅前を出発。奥州街道の一関宿からは、スズキDR−Z400Sを走らせ、国道4号で平泉へ。JR東北本線の平泉駅前でDRを止める。
さー、「平泉探訪」の開始。まずは高館に登る。「高館義経堂」を参拝し、眼下を流れる北上川を眺める。正面に見えるのは束稲山(594m)。高館からの眺めは絶景だ。
次に中尊寺へ。杉木立の参道を歩く。弁慶堂に寄ったあと、本堂を参拝し、一番奥にある「金色堂」(拝観料800円)を見る。金色堂はコンクリート造りの鞘堂で覆われているが、その中にまばゆいばかりの光を放つ金色堂がある。天治元年(1124年)の建立で、中尊寺創建当時の唯一の遺構。金色のお堂は極楽浄土をあらわしているという。本尊は阿弥陀如来で、その前に観音菩薩と勢至菩薩がまつられている。中央の須弥壇(しゅみだん)の中には藤原三代の清衝、基衝、秀衝のミイラが眠っている。
中尊寺から毛越寺へ。毛越寺は嘉祥3年(850年)、慈覚大師が創建したといい伝えられている。奥州藤原氏2代目の基衝が大伽藍の造営に着手し、3代目の秀衝の時代に堂塔40、僧坊500を数える大伽藍が完成。広大な境内には金堂の円隆寺をはじめ嘉祥寺、講堂、常行堂、経楼、南大門などが建ち並び、その前庭には大泉が池を中心とする浄土庭園が配された。しかしたび重なる戦禍で今では大泉が池が残るのみ…。それだけによけいに強く無常感を感じる。
「平泉探訪」の最後は達谷巌(たっこくのいわや)だ。ここは平泉から南西約6キロのところにある断崖に掘られた洞窟で、毘沙門堂がまつられている。高さ16メートルの磨崖仏の「岩面大仏」もある。風化が進んでいるが、顔だけははっきりとわかる。そのほか金堂、不動堂もある。達谷巌の案内板には次のように書かれている。