温泉めぐり日本一周[27日目]
投稿日:2017年7月22日
富士山、信玄、甲府の湯とヤキソバン
一之橋温泉「一之橋館」の朝湯に入り、納豆、生卵、のり、ヤマメの甘露煮、ナメコ、サラダ、酢の物、漬物の朝食を食べ、8時30分に出発。気温は氷点下2度。厳しい寒さ。ギューッと首を縮めて相棒のスズキST250にまたがる。シートは霜で真っ白。牧丘に向かっていくと富士山がよく見える。
牧丘から甲府へ。
第1湯目ははやぶさ温泉。源泉掛け流し。湯船のみならず、洗い場のシャワーも蛇口の湯もすべて温泉。それも飲泉可。湯量の豊富な温泉だ。円形風呂の石造りの鯉の湯口からは勢いよく湯が流れ出ている。湯船からはおしげもなく湯があふれ出ている。露天の東屋風呂は温めの湯。朝日がさんさんと降り注いでいる。
第2湯目は笛吹川温泉。ここは天然自噴の湯。大浴場も大露天風呂も源泉掛け流し。大露天風呂の奥は洞窟風呂になっている。大露天風呂の湯は温めの湯なので、もう一度、大浴場の内風呂に入り、湯上りにはバニラアイスを食べた。
第3湯目は正徳寺温泉「初花」の湯。大浴場には熱めの湯と温めの湯の2つの湯船。湯の色は薄茶色。露天風呂は温めの湯。ここには飲泉所がある。湯上りにはアスパラドリンクを飲んだ。
第4湯目は岩下温泉。ここは場所がわかりにくく、けっこう探しまわった。「温泉めぐり」というのは「温泉探し」のようなもの。岩下温泉には1700年もの歴史があるとのことで、「山梨県最古の温泉」と、一軒宿の新館には大きく書かれていた。
「入浴のみ」は旧館で。浴室には2つの湯船。ひとつは源泉で、入るのにはちょっと勇気が必要なくらいの冷泉。男湯と女湯の浴室とは廊下をはさんだ階下に別な2つの湯船がある。この湯は混浴のようだ。岩下温泉の旧館は不思議な空気を漂わせている。これが1700年の歴史というものなのか…。
岩下温泉から春日居温泉へ。「加茂川」、「白鳥」、「笛声」、「大棟苑」…と温泉旅館を聞いてまわり、最後に高層温泉ホテルの「春日居」に行ったが、残念ながら入れず。仕方なく、ひとつづきの温泉街のような石和温泉の温泉街に入っていく。
第5湯目の石和温泉では笛吹川を渡ったところにある日帰り湯の「なごみの湯」に入った。大浴場の湯につかり、「さて、速報を送るか」と思った瞬間、ぼくは青ざめた。auの防水用携帯でパシャリと自分の写真をとり、それを湯につかりながらコメントを添え、「300日3000湯」のウェブサイトに「速報」として送信しているが、その携帯がないのに気がついたのだ。
「しまった…」
岩下温泉の脱衣所の脱衣籠に置き忘れた。あわてて大浴場を飛び出し、大急ぎで着替え、ST250にムチを入れて走る。岩下温泉に着くやいなや、「すいません。忘れ物をしてしまって…」といって上がり、脱衣所に突進。脱衣籠に置き忘れたオレンジ色の携帯はそのままあった。
1時間のタイムロスのあと、石和温泉の「なごみの湯」に戻った。
受付では「さきほどんの入浴券でかまいませんよ」とのありがたいお言葉。もう一度、大浴場の湯に入り、携帯のセルフタイマーで写真をとり、寝湯につかりながら送信した。湯から上がると、大広間で「すしセット」の昼食。そのあと「10分寝」をしようと横になりかかったときに「カソリさん!」の声。なんとぼくの目の前にはキャンプ仲間の「ヤキソバン」がいるではないか。スズキDR−Z400Sを走らせ、清里高原まで行き、その帰りだという。ネットカフェで「300日3000湯」の速報を見て、ここで「カソリの捕獲」をできるのではないかということでやってきた。ヤキソバンが湯に入っている間、ぼくは「10分寝」でぐっすりと眠った。
目覚めたところでヤキソバンと一緒に第6湯目の御坂温泉へ。ここでは日帰り湯「みさかの湯」の内風呂と大露天風呂の湯に入った。湯から上がるとカンコーヒー&牛乳でヤキソバンと乾杯。「みさかの湯」をあとにすると、カソリは国道20号を左へ、甲府方向へ、ヤキソバンは右へ、東京方向へと向かった。
甲府駅前に到着したのは16時。駅前に建つ武田信玄の銅像を見たあと、甲府周辺の温泉をめぐる。
第7湯目は古湯坊温泉「坐坊庵」の湯。入浴料が1000円以上だがヨシとした。浴室からは甲府盆地を見下ろす。浴室内には飲泉所がある。
第8湯目は要害温泉「要害」の湯。大浴場と露天風呂。ともに石の湯船。露天風呂からは甲府の夜景を見下ろした。
第9湯目は神明温泉「志麻の湯」。ここはさんざん探してしまった。その間の30分以上の時間のロスが痛い。内風呂の3つの湯船につかった。
第10湯目は山口温泉。ここは「美肌の湯」で知られている。何人も人たちがペットボトルに源泉を入れて持ち帰っていた。
第11湯目はフカサワ温泉。内風呂も露天風呂も薄茶色の湯。
これら甲府周辺の温泉に入り、甲府駅前に戻ったのは22時。22時の宿探しだ。だが甲府には湯村温泉がある。「(この時間でも)湯村温泉ならばきっと泊まれる!」といった確信めいたものがあった。
「甲府富士屋ホテル」に電話すると、1発目の電話で宿をゲット。「これからすぐに行きますから」と声をはずませて湯村温泉へ。到着は22時15分。6階の部屋まで案内されると、間髪を入れずに、大浴場へ。こうして第12湯目の「宿湯」につかることができた。湯から上がると、部屋で夕食。コンビニ弁当の「ハンバーグ弁当」を食べるのだった。
朝湯 | 一之橋温泉「一之橋館」 |
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朝食 | 一之橋温泉「一之橋館」 納豆、生卵、のり、ヤマメの甘露煮、ナメコ、サラダ、酢の物、漬物、ご飯、味噌汁 |
8時30分 | 一之橋温泉「一之橋館」を出発 |
220湯目 | はやぶさ温泉「はやぶさ温泉」(500円) |
221湯目 | 笛吹川温泉「笛吹川温泉」(700円) |
222湯目 | 正徳寺温泉「初花」(600円) |
223湯目 | 岩下温泉「岩下温泉旧館」(300円) |
春日居温泉(入れず) | |
224湯目 | 石和温泉「なごみの湯」(700円) |
昼食 | 「なごみの湯」 「すしセット」(350円) 「ヤキソバン」との出会い |
225湯目 | 御坂温泉「みさかの湯」(700円) 「ヤキソバン」との別れ |
226湯目 | 古湯坊温泉「坐坊庵」(1300円) |
227湯目 | 要害温泉「要害」(700円) |
228湯目 | 神明温泉「志麻の湯」(600円) |
229湯目 | 山口温泉「山口温泉」(500円) |
230湯目 | フカサワ温泉「フカサワ温泉」(420円) |
22時15分 | 湯村温泉「甲府富士屋ホテル」(1泊朝食15000円) |
231湯目 | 湯村温泉「甲府富士屋ホテル」 |
夕食 | コンビニ弁当の「ハンバーグ弁当」 |
本日の走行距離数 105キロ | |
本日の温泉入浴数 12湯 |
一之橋温泉「一之橋館」の浴室から見下ろす笛吹川の流れ | 一之橋温泉「一之橋館」の朝食 | 一之橋温泉「一之橋館」を出発 |
富士山がきれいに見えている | はやぶさ温泉 | 笛吹川温泉 |
笛吹川温泉の近くを流れる笛吹川 | 笛吹川温泉の近くで見る干し柿 | 正徳寺温泉「初花」 |
正徳寺温泉「初花」の飲泉所 | 岩下温泉の新館 | 岩下温泉の旧館 |
石和温泉「なごみの湯」 | 石和温泉「なごみの湯」の「すしセット」 | 御坂温泉「みさかの湯」 |
甲府駅前の武田信玄像 | 古湯坊温泉「坐坊庵」 | 古湯坊温泉「坐坊庵」から見る甲府の夜景 |
要害温泉「要害」から見る甲府の夜景 | やっとみつけた神明温泉「志麻の湯」 | 山口温泉 |
フカサワ温泉 | 湯村温泉「甲府富士屋ホテル」の部屋 | 夕食のコンビニ弁当 |