カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[149日目]

投稿日:2018年10月12日

やったね、1日17湯達成!

九州編 20日目(2007年5月9日)

 河内温泉「龍栄荘」の朝湯に入る。やわらかな湯でふわっと体にまとわりつくような感触。若干、温めの湯は長湯するのにはちょうどいい。湯から上がると別の部屋に朝食が用意されていた。キビナゴの煮魚が美味。アサリの味噌汁も。いつものように3杯飯を食べ、さらに梅干茶漬けで4杯目を食べた。

「龍栄荘」の女将さんに見送られ、8時30分に出発。晴天。スズキBandit1250Sで切る風はもう夏のようだ。前夜、走った道を玉名まで戻り、そこから熊本県内の温泉めぐりを始めた。

 第1湯目は玉東温泉「ふれあいの丘交流センター」の湯。ここには次々に、マイクロバスに乗ってお年寄りたちがやってくる。大浴場と露天風呂。ともに広々としていてゆったり感がある。

 第2湯目は横島温泉「ゆとり〜む」の湯。「横島総合保健福祉センター」内にある。大浴場の内風呂のみ。外には庭園を眺めながら涼めるスペースがある。

 つづいて菊水温泉「菊水ロマン館」に行った。1階は物産売場、2階が温泉なのだが、ここは天然温泉ではないとのことでカウントしない。

 第3湯目は南関温泉「南の関うから館」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂には歩行浴の深い浴槽もある。

 第4湯目は三加和温泉「あばかん家(ハウス)」の湯。ここでは五月人形展をやっていた。大浴場の内風呂のみ。無色透明無味無臭のやわらかな湯だ。湯から上がると昼食。熊本の郷土料理の「だんご汁」を食べた。味噌味の汁。サトイモ、ゴボウ、ニンジンと具だくさん。その中に平べったい団子が入っている。昼食のあとは「15分寝」だ。

 第5湯目は平山温泉「温泉センターフローラ」の湯。大浴場と露天風呂。源泉掛け流しの無色透明の湯。内風呂の湯はとくにつるつるしている。

 国道3号に出ると、いったん北へ。熊本・福岡県境の小栗峠まで行き、「峠返し」で折り返した。

 第6湯目は鹿北温泉「ゆ〜かむ」の湯。大浴場と露天風呂。

 第7湯目は熊入温泉「熊入温泉センター」の湯。大浴場の内風呂のみ。熱い湯とちょっと熱い湯、温めの湯の3つの湯船。それら3つの湯船にひとつづつ入っていく。

 第8湯目の山鹿温泉に到着。ここは1000年以上も前に発見されたという肥後の古湯。昔から温泉の余り湯で洗濯する風習があり、「山鹿千軒たらいなし」といわれるほど湯量の豊富な温泉だ。ここでは町の中心にある共同浴場「さくら湯」に入った。入浴料は150円と安い。大浴場の内風呂のみ。いくつかに仕切られた湯船。湯温にはそれほどの違いはない。立ち湯に近い深い浴槽もある。源泉は42・2度。湯量豊富。つるつる湯で泉質の良さは1000年の実証済み。こんな湯に150円で入れるのがすごいところだ。

 山鹿から菊池へ。

 第9湯目は鹿本温泉「水辺プラザ湯花里」の湯。大浴場と露天風呂。大浴場にはいくつもの湯船がある。露天風呂にも洒落た湯船がある。ここは大規模な温泉施設。

 第10湯目は菊鹿温泉「花富亭」の「華の湯」に入る。大浴場と露天風呂。露天風呂からの眺めはすばらしい。周辺の風景を一望!

 第11湯目は菊池砦温泉「くなこく城」の湯。9日、19日、29日は入浴料金が割引で200円。この日は5月9日なので200円で入れた。ここでは入浴料とはいわずに入館料といっている。大浴場からの眺望は抜群。城から国を見下ろしているような気分になる。露天風呂は総檜風呂。「くなこく城」の「くなこく」というのは、邪馬台国の南にあったという狗奴国に由来している。湯から上がると夕食。「馬刺定食」を食べた。馬刺も熊本の郷土料理だ。

 第12湯目は後藤温泉「後藤温泉」の湯。ここは温泉銭湯。内風呂のみ。若干、白濁したヌルヌル湯。飲泉可。飲みやすい湯だ。宿泊も可で、「ここで泊まろうか」とも思ったが、「いやいや、まだ温泉に入りつづけるぞ!」と、次の温泉に向かっていった。

 菊池温泉が第13湯目。ここには何軒もの温泉宿があり、温泉街の手前から1軒づつ聞いていくつもりでいたが、2軒目の「菊池グランドホテル」の湯に入れた。ここはつるつる湯の「美人湯」。源泉は46・7度。大浴場の内風呂のみで、大酒樽風呂が2つある。湯上りに飲んだ「菊池名水」(無料)はじつにうまい水で何杯も飲んだ。

 菊池温泉からは夜の温泉めぐりになる。

 次の花房温泉はすでに営業を終えていた。

 第14湯目はしすい温泉「しすいの湯」。ここは大浴場の内風呂のみ。熱めの湯と温めの湯、2つの湯船。

 第15湯目は辰頭温泉「辰頭温泉」の湯。茶色っぽい湯の色。ここは人気の湯で、大浴場も露天風呂も混み合っていた。

 第16湯目は亀の甲温泉「亀の甲温泉」の湯。内風呂と露天風呂。ともに若干の濁り湯だ。

 今晩の宿、七城温泉「七城温泉ドーム」には22時10分の到着。さっそく第17湯目の「宿湯」に入る。広々とした大浴場の湯につかったときは、思わずガッツポーズ。「やったね!」という気分。1日17湯というのは今回の「300日3000湯」の記録。大浴場のあとは露天風呂の湯にどっぷりつかった。湯から上がると、昭文社の桑原さんから電話をもらった。

「カソリさ〜ん、なかなかやるじゃないですか!」

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 河内温泉「龍栄荘」
朝食 河内温泉「龍栄荘」 ご飯、味噌汁、目玉焼き、大根おろし、キビナゴの煮魚、ワサビ漬、アサリの佃煮、漬物
9時 河内温泉「龍栄荘」を出発
1409湯目 玉東温泉「ふれあいの丘交流センター」(400円)
1410湯目 横島温泉「ゆとり〜む」(500円)
「菊水ロマン館」(天然温泉ではない)
1411湯目 南関温泉「南の関うから館」(300円)
1412湯目 三加和温泉「あばかん家」(400円)
昼食 三加和温泉「あばかん家」 だんご汁(400円)
1413湯目 平山温泉「温泉センターフローラ」(300円)
小栗峠(峠返し)
1414湯目 鹿北温泉「ゆ〜かむ」(300円)
1415湯目 熊入温泉「熊入温泉センター」(150円)
1416湯目 山鹿温泉「さくら湯」(150円)
1417湯目 鹿本温泉「水辺プラザ湯花里」(300円)
1418湯目 菊鹿温泉「花富亭」(500円)
1419湯目 菊池砦温泉「くなこく城」(200円・割引)
夕食 菊池砦温泉「くなこく城」馬刺定食(1250円)
1420湯目 後藤温泉「後藤温泉」(150円)
1421湯目 菊池温泉「菊池グランドホテル」(500円)
1422湯目 しすい温泉「しすいの湯」(250円)
1423湯目 辰頭温泉「辰頭温泉」(200円)
1424湯目 亀の甲温泉「亀の甲温泉」(200円)
22時10分 七城温泉「七城温泉ドーム」(1泊朝食6500円)
1425湯目 七城温泉「七城温泉ドーム」
本日の走行距離数 192キロ
本日の温泉入浴数 17湯

河内温泉「龍栄荘」の朝湯に入る「龍栄荘」の朝食「龍栄荘」を出発

河内温泉「龍栄荘」の朝湯に入る 「龍栄荘」の朝食 「龍栄荘」を出発

河内漁港玉東温泉「ふれあいの丘交流センター」「ふれあいの丘交流センター」の大浴場

河内漁港 玉東温泉「ふれあいの丘交流センター」 「ふれあいの丘交流センター」の大浴場

横島温泉「ゆとり〜む」南関温泉「南の関うから館」三加和温泉「あぱかん家」

横島温泉「ゆとり〜む」 南関温泉「南の関うから館」 三加和温泉「あぱかん家」

「あぱかん家」の五月人形「あぱかん家」の「だんご汁」平山温泉「温泉センターフローラ」

「あぱかん家」の五月人形 「あぱかん家」の「だんご汁」 平山温泉「温泉センターフローラ」

国道3号の小栗峠鹿北温泉「ゆ〜かむ」熊入温泉「熊入温泉センター」

国道3号の小栗峠 鹿北温泉「ゆ〜かむ」 熊入温泉「熊入温泉センター」

山鹿温泉「さくら湯」鹿本温泉「水辺プラザ湯花里」菊鹿温泉「花富亭」

山鹿温泉「さくら湯」 鹿本温泉「水辺プラザ湯花里」 菊鹿温泉「花富亭」

「花富亭」の露天風呂菊池砦温泉「くなこく城」「くなこく城」の大浴場

「花富亭」の露天風呂 菊池砦温泉「くなこく城」 「くなこく城」の大浴場

「くなこく城」の「馬刺」菊池温泉「菊池グランドホテル」しすい温泉「しすいの湯」

「くなこく城」の「馬刺」 菊池温泉「菊池グランドホテル」 しすい温泉「しすいの湯」

辰頭温泉「辰頭温泉」亀の甲温泉「亀の甲温泉」

辰頭温泉「辰頭温泉」 亀の甲温泉「亀の甲温泉」  

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