温泉めぐり日本一周[193日目]
投稿日:2019年5月13日
湯当りで朦朧
夏油温泉「元湯夏油」の朝湯に入る。ここには2つの内風呂と5つの露天風呂があるが、7時に「七湯めぐり」を開始する。なんで7時かというと、この時間から大広間でバイキングの朝食が始まるからだ。「宿湯」でゆったり湯につかる一番いい方法は、朝食が始まる時間に入浴することだ。ねらいは的中。人気の「元湯夏油」なのでほぼ満室状態だったが、どの湯も「貸切湯」状態だった。
まずは内風呂の「小天狗の湯」、「白猿の湯」に入る。この2湯は男女別。次に混浴の露天風呂へ。「大湯」→「滝の湯」→「せん気の湯」→「真湯」→「女(目)の湯」という順番でまわった。そのうち「滝の湯」だけが女性タイムで入れなかったが、これらの5湯はそれぞれ別な源泉。「大湯」が一番熱めの湯、「女(目)の湯」が一番温めの湯。1時間かけて「七湯めぐり」をした。
8時にバイキングの朝食を食べ、9時に出発だ。
第1湯目は前日、入れなかった入畑温泉。入畑ダムのすぐ下にある一軒宿「入畑温泉」の湯に入る。大浴場の内風呂のみ。無色透明の湯。浴室からは夏油川の渓流を見下ろした。
国道107号に出ると、岩手・秋田県境の巣郷峠まで行く。
第2湯目は須郷峠の峠上の温泉、巣郷温泉の日帰り湯「峠の湯」。内風呂のみで熱めの湯。ガラス張りの浴室からは奥羽山脈のゆるやかな山並みを眺めた。
巣郷峠は「峠返し」。峠で折り返し、湯田温泉峡の温泉をめぐる。
第3湯目は川尻温泉「ほっとゆだ」の湯。JR北上線ほっとゆだ駅の駅舎温泉だ。浴室内には鉄道用の信号がある。列車到着の45分前になると信号は青になる。30分前になると黄色、15分前になると赤信号に変わる。それ以外の時間帯は無灯火だ。
第4湯目は湯川温泉。出途の湯、中の湯、奥の湯の3湯を合わせて湯川温泉といってるが、ここでは奥の湯の「高繁旅館」の湯に入った。フロントは3階。まずは2階の「黄金風呂」に入る。黄金のタイルを敷詰めた湯船。黄金の肌ざわりが何ともいえない。次に1階の混浴大浴場へ。ここは脱衣所も男女一緒。大露天風呂には巨大な陰陽石がある。大きく口をあけた陰石からは熱湯が溢れ出ている。湯量豊富な温泉。源泉は79.6度。露天風呂のわきには木箱の蒸し風呂がある。
湯川温泉からほっとゆだ駅に戻ると、駅前の「湯夢プラザ」で昼食。「すっぽんラーメン」を食べた。すっぽんパワーで湯田温泉峡めぐりの後半戦を開始する。
第5湯目は湯田薬師温泉。ここでは「中山荘」の湯に入った。あらら…。以前来たときは、大浴場は混浴だった。それが半分に仕切られ、男女別の湯になっている。何か味けない。混浴だったころの方が「中山荘」には活気があったような気がする。
第6湯目は大沓温泉。「ホットハーブ錦秋」の湯に入る。ここも熱めの湯。湯田温泉峡の湯はどこも熱めなので、けっこう体にきている。
第7湯目は湯本温泉。共同浴場「丑の湯」に入る。ここもかなり熱い湯で、湯から上がっても汗ダク状態。まいった…。おまけに猛暑。かなりふらつく足でDR−Z400Sに乗るのだった。
第8湯目は槻沢温泉。「砂ゆっこ」に入る。ここには東北でも数少ない砂湯(別料金)がある。ここの湯もかなり熱め。フラフラ状態はピークに達していた。何がなんだかわからないような朦朧とした状態。湯から上がると、受付の人に「オートバイのライトがつきっぱなしだったので、消しておきましたよ」といわれた。DRのキーをつけっぱなしで、さらにライトをオンにしたままだなんて…。
槻沢温泉からは県道1号で旧沢内村へ。その間の走行で体はかなり回復した。風を切ったのがよかったのだ。
第9湯目は沢内温泉「沢内バーデン」の「およねの湯」。大浴場には2つの湯船。熱めの湯と温めの湯。
第10湯目は真昼温泉「真昼温泉」の湯。共同浴場風の温泉で、内風呂のみ。入浴客はぼく一人だったので、小さめな湯船にまったりゆったりつかった。
第11湯目は錦秋湖温泉「穴ゆっこ」。内風呂と露天風呂のほかに洞窟風呂風の穴風呂がある。その中に入り込んで湯につかっていると、不思議なやすらぎを感じた。「穴ゆっこ」から上がったときはガッツポーズ。ここが湯田温泉峡最後の温泉だからだ。湯当りにも負けずに、よくここまで来たものだ。
国道107号→県道37号で花巻南温泉峡へ。豊沢川の渓流沿いには松倉温泉から新鉛温泉まで8湯の温泉が連なっている。
第12湯目は松倉温泉の温泉旅館「水松園」の湯。大浴場の内風呂のみ。浴室内は泊まり客と日帰り客とで混みあっていた。浴室からは豊沢川の渓流を眺めた。
第13湯目は志戸平温泉。ここでは「ホテル志戸平」の湯に入った。フロントは5階で1階の大浴場へ。「あっ!」と驚くほどの大浴場の広さ、湯船の大きさ。その奥には大露天風呂がある。湯につかりながら豊沢川の渓流を見下ろした。目の前の岩壁はライトアップされ、幻想的な美しさを漂わせていた。
第14湯目は渡り温泉「さつき」の湯。高級温泉宿の大浴場と大露天風呂の湯につかった。
第15湯目は大沢温泉。「山水閣」の混浴露天風呂「大沢の湯」に入った。ここではグループのおばちゃんたちと一緒になった。グループだとみなさん、怖いものなし。
「混浴って、いいわよね」
「混浴の湯に入ると、若返るのよねえ」
と言っている。
露天風呂を占領するかのように、隠すこともなく堂々と入っているおばちゃんたち。ぼくはといえば、露天風呂の隅っこで小さくなって湯につかった。湯につかりながら、そんなおばちゃんたちの会話を聞くのだった。
今晩の泊まりは鉛温泉の「藤三旅館」。21時の到着。第16湯目の「宿湯」は、館内の湯めぐりだ。ここには全部で4湯あるが、「白糸の湯」→「白猿の湯」→「桂の湯」→「河鹿の湯」という順にめぐった。「白猿の湯」がここの目玉湯で混浴の岩風呂。日本一の深い浴槽で、「立湯」で入るのだ。
朝湯 | 夏油温泉「元湯夏油」 |
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朝食 | 夏油温泉「元湯夏油」 バイキング |
8時30分 | 夏油温泉「元湯夏油」を出発 |
夏油高原温泉(時間外) | |
1960湯目 | 入畑温泉「入畑温泉」(800円) |
巣郷峠(峠返し) | |
1961湯目 | 巣郷温泉「峠の湯」(300円) |
1962湯目 | 川尻温泉「ほっとゆだ」(250円) |
1963湯目 | 湯川温泉「高繁旅館」(300円) |
昼食 | ほっとゆだ駅前の「湯夢プラザ」すっぽんラーメン(890円) |
1964湯目 | 薬師温泉「中山荘」(300円) |
1965湯目 | 大沓温泉「ホットハーブ錦秋」(250円) |
1966湯目 | 湯本温泉「丑の湯」(250円) |
1967湯目 | 槻沢温泉「砂ゆっこ」(250円・温泉のみ) |
1968湯目 | 沢内温泉「沢内バーデン」(300円) |
1969湯目 | 真昼温泉「真昼温泉」(250円) |
1970湯目 | 錦秋湖温泉「穴ゆっこ」(250円) |
1971湯目 | 松倉温泉「水松園」(420円) |
夕食 | 松倉温泉「水松園」 カップヌードル(170円) |
1972湯目 | 志戸平温泉「ホテル志戸平」(840円) |
1973湯目 | 渡り温泉「さつき」(800円) |
1974湯目 | 大沢温泉「山水閣」(500円) |
20時20分 | 鉛温泉「藤三旅館」(1朝食8150円) |
1975湯目 | 鉛温泉「藤三旅館」 |
本日の走行距離数 164キロ | |
本日の温泉入浴数 16湯 |
夏油温泉。ツバメがとびかっている | 夏油温泉「元湯夏油」の内湯に入る | 夏油温泉を流れる夏油川 |
夏油温泉の露天風呂めぐりを開始。これは大湯 | これはせん気の湯 | 女(目)の湯に入る |
夏油温泉「元湯夏油」の朝食 | 「元湯夏油」を出発 | 夏油高原温泉には入れず |
入畑温泉「入畑温泉」 | 国道107号の巣郷峠 | 巣郷温泉「峠の湯」 |
「峠の湯」の浴室 | 川尻温泉「ほっとゆだ」 | 湯川温泉「高繁旅館」の「黄金風呂」 |
「高繁旅館」の大浴場 | 「高繁旅館」の陰陽石 | 「湯夢プラザ」の「すっぽんラーメン」 |
湯本温泉の共同浴場「丑の湯」 | 「丑の湯」の浴室 | 槻沢温泉「砂ゆっこ」 |
真昼温泉「真昼温泉」 | 錦秋湖温泉「穴ゆっこ」 | 松倉温泉「水松園」で食べた「カップヌードル」 |
志戸平温泉「ホテル志戸平」 | 鉛温泉「藤三旅館」に到着 |