ジクサー150分割日本一周[92]
投稿日:2020年9月17日
薩摩の一宮「新田神社」
ジクサー150を走らせ、国道3号で熊本県から鹿児島県へ。旧国でいうと、肥後から薩摩に入った。鹿児島というと薩摩のイメージが強いが、薩摩・大隅の2国からなっている。西部の薩摩と東部の大隅で、薩摩には薩摩半島、大隅には大隅半島がある。
出水、阿久根を通って川内(薩摩川内市)へ。
九州第2の大河、川内川が流れる川内には、薩摩の一宮の新田神社がある。神亀山の山上にある神社で長い石段を登っていく。祭神は瓊瓊杵(ににぎ)尊で、薩摩半島の笠沙宮からこの地に都が移された。
瓊瓊杵尊は初代神武天皇の曽祖父になる。笠沙宮近くの黒瀬海岸に上陸し、そこで木花開耶(このはなさくや)姫と出会い、結ばれた。霧島山麓の霧島神宮は、瓊瓊杵尊と木花開耶姫をまつっている。隼人の大隅の一宮の鹿児島神宮は、神武天皇の祖父の彦火火出見(ひこほほでみ)尊と祖母の豊玉(とよたま)姫をまつっている。日南海岸の鵜戸神宮は、神武天皇の両親の鵜葺草葺不合(うがやふきあえず)尊と玉依(たまより)姫をまつっている。
新田神社の北側には「可愛山陵」があるが、ここは瓊瓊杵尊の御陵だ。可愛山陵の南側に造られた神社が新田神社ということになる。
川内のこの地には薩摩の国府が置かれた。新田神社摂社の九樓守公神社は薩摩の総社だといわれている。新田神社の近くには、薩摩の国分寺跡もある。