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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[103]

投稿日:2020年10月5日

九州一周編 51(2017年4月27日)

都井岬と野生馬と御崎神社

鹿児島県から宮崎県に入る

鹿児島県から宮崎県に入る

串間の町

串間の町

都井岬への道

都井岬への道

都井岬の野生馬

都井岬の野生馬

都井岬の灯台

都井岬の灯台

 国道220号で宮崎県に入った。鹿児島県の志布志から宮崎県の串間までは、国道220号と国道448号の重複区間。串間からは海沿いの国道448号を行く。串間温泉「いこいの里」の前を通ったが、休業中だった。

 国道448号から県道36号で都井岬へ。

 都井岬は波の侵食に残った砂岩と頁岩が交互に層を成して重なり合っている地形。ここは野生馬で有名だ。料金所で100円を払うと、その先では野生馬のお出迎え。

 都井岬の野生馬は元禄10年(1697年)、高鍋藩主の秋月種政が軍馬の増産のため、都井岬に御崎牧を設けたことに始まるという。その後、御崎牧の馬は長い年月の間に野生化し、290年の自然放牧に耐えた純度のきわめて高い日本馬として国の天然記念物になっている。都井岬は日本最北の蘇鉄の自生地としても知られているが、約3000本の蘇鉄も、国指定の天然記念物になっている。

 白亜の灯台に登ったあと、海岸の御崎神社へ。和銅元年(708年)の創建といわれる古社。蘇鉄の自生する断崖を背に、鳥居と小さな祠が建っている。

 御崎神社の案内板には「航海安全の守り神」として次のような話が紹介されている。

 都井岬の沖合には、黄金瀬をはじめとして暗礁が多く、しばしば船が遭難する海の難所になっています。そこで沖合を行きかう船の乗組員たちは、この御崎神社の神々に航海の安全を祈ってきました。その祈りを聞いてくれたのか、暗夜に船が暗礁のある危険な方向に進もうとすると、その方向から突然大きな音がしたり、怪しい火が飛んできたりして危険を知らせ、航海の安全を守ってくれたそうです。

 御崎神社の祭神は底津綿津見(そこつわたつみ)命、中津綿津見(なかつわたつみ)命、上津綿津見(うえつわたつみ)命の海神3神だ。

都井岬の御崎神社都井岬の断崖都井岬の「海洋荘」。ここでコーヒーを飲んでいく

都井岬の御崎神社 都井岬の断崖 都井岬の「海洋荘」。ここでコーヒーを飲んでいく

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