ジクサー150分割日本一周[189]
投稿日:2021年5月11日
函館駅前は「北海道の十字路」
函館駅前を出発。駅前の交差点は「北海道の十字路」だ。
国道5号、国道227号、国道228号、国道278号、国道279号と5本の国道の起点になっている。そのうちの国道279号は函館港から津軽海峡を渡り、下北半島の大間から野辺地に至る。
さらに青森から津軽半島の三厩に通じる国道280号も津軽海峡を渡り、福島から国道228号と重複し、函館駅前が終点になっている。
函館駅前からは国道279号の市電通りを行く。函館の路面電車は札幌の市電とともに北海道遺産になっている。正面に函館のシンボルの函館山が見えているが、函館山も山上の砲台跡とともに北海道遺産になっている。
函館駅前から1・8キロの函館港が道内の終点になる国道279号と分かれ、高田屋嘉兵衛像の前を通り、市電の終点の谷地頭へ。そこから細道に入り、石川啄木の墓の前を通り、絶景岬の立待岬に立った。函館山がストンと海に落ちる断崖を見る。目の前に広がる津軽海峡の水平線上には、下北半島がまるで大島のように見える。
案内板によると、立待岬の岬名はアイヌ語の「ヨコウシ」に由来するという。ヨコウシとは「待ち伏せするところ。すなわち、ここで魚を捕ろうと立って待つところ」を意味するという。
18世紀末には、幕府はこの地に北方警備の台場を築いた。第二次大戦中は一般人の立ち入りることのできない要塞地帯。立待岬は津軽海峡を見張る要衝の地になっていた。