カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[197]

投稿日:2021年5月19日

北海道一周編 15(2020年4月12日)

太平洋岸スレスレの中央分水嶺

JR長万部駅

JR長万部駅

長万部の中心街を行く

長万部の中心街を行く

国道5号と国道37号の交差点

国道5号と国道37号の交差点

 長万部温泉「丸金温泉」を出発すると、JR長万部駅前でジクサー150を止めた。

 長万部駅は函館本線と室蘭本線の分岐駅。北海道鉄道網の重要な拠点。長万部の中心街を走り抜けると、国道5号と国道37号の幹線国道の交差点に出るが、長万部は交通の要衝の地になっている。

 長万部からは国道37号で室蘭に向かう。長万部川を渡ると広大な原野が広がり、その中に国道37号は一直線に延びている。北海道らしい広大な風景だ。

 静狩の町を見下ろしながら静狩峠を越え、つづいて礼文華峠を越える。この静狩峠と礼文華峠の2つの峠は、ともに中央分水嶺の峠になっている。

 静狩峠のトンネルを抜け出ると、太平洋側から日本海側に入って行くが、内浦湾(太平洋)の海岸スレスレまでが、日本海側の世界なのである。一番狭まったところは100メートルもない。そこを日本海の寿都湾へ、朱太川が流れている。太平洋の海岸から日本海に流れ出るようなもので、次の礼文華峠までの1キロほどの間が日本海世界なのだ。

 中央分水嶺は北海道の宗谷岬から九州の佐多岬まで、一本の線になって日本列島を太平洋側と日本海側に二分しているが。このような「静狩峠〜礼文華峠」のようなところはほかにはない。

 礼文華峠のトンネルを抜け、豊浦町に入ると、内浦湾(噴火湾)を見下ろす高台にジクサー150を止め、豊浦の町並みを眺めるのだった。

国道37号で長万部川を渡る一直線に延びる国道37号豊浦の町並みを眺める

国道37号で長万部川を渡る 一直線に延びる国道37号 豊浦の町並みを眺める

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