カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[291]

投稿日:2022年4月12日

中部一周前編 3(2020年5月19日)

伊豆の国府めぐり

伊勢原を出発

伊勢原を出発

夜明けの二宮海岸

夜明けの二宮海岸

国道135号の神奈川・静岡県境

国道135号の神奈川・静岡県境

 静岡県は伊豆・駿河・遠江の3国から成っている。まずはそのうちの伊豆国からまわり始める。伊豆といえば「伊豆半島」。熱海を出発点にして伊豆半島を一周したあと、伊豆の「国府めぐり」をした。伊豆の国府は三島だ。

 神奈川県の小田原から国道135号で湯河原へ。神奈川・静岡県境(相模・伊豆国境)を越えたところで熱海ビーチライン(有料)に入り、熱海からは国道135号で東伊豆をを南下する。潮風に吹かれながらジクサー150を走らせた。

 伊東市に入ると、宇佐美の「ふしみ食堂」で朝食。「地元ごはん定食」を食べた。アジの干物に刺身がついている。

 伊豆半島一周では岬をめぐる。東伊豆の川奈崎を皮切りにして稲取崎、南伊豆の爪木崎とまわり、下田に到着。下田漁港の「市場の食堂 金目亭」で「金目姿煮定食」を食べたが、伊豆といえば金目の煮つけだ。

 下田から伊豆半島最南端の石廊崎へ。石廊崎からは南伊豆、西伊豆の海岸線を北上していく。黄金崎、恋人岬、出逢い岬とめぐり、最後は西伊豆の大瀬崎だ。

「ふしみ食堂」の「地元ごはん定食」川奈崎爪木崎の灯台

「ふしみ食堂」の「地元ごはん定食」 川奈崎 爪木崎の灯台

下田の「市場の食堂 金目亭」「市場の食堂 金目亭」の「金目姿煮定食」下田駅前

下田の「市場の食堂 金目亭」 「市場の食堂 金目亭」の「金目姿煮定食」 下田駅前

石廊崎の灯台石廊崎黄金崎

石廊崎の灯台 石廊崎 黄金崎

恋人岬からの眺め出逢い岬から見る御浜岬大瀬崎の大瀬神社

恋人岬からの眺め 出逢い岬から見る御浜岬 大瀬崎の大瀬神社

沼津駅前に到着

沼津駅前に到着

旧東海道の伊豆と駿河の国境

旧東海道の伊豆と駿河の国境

 大瀬崎から沼津へ。その途中で伊豆と駿河の駿豆国境を越え、沼津に到着。沼津からは旧東海道で三島へ。境川を渡って伊豆に戻った。この旧東海道国境の境川は小さな川なので、よっぽど注意していないと、きがつかないまま通り過ぎてしまう。

「境川」は大事だ。まさに境目の川。「旧国めぐり」をするときには欠かせない。「関東一周編」では相模と武蔵の境の境川、相模と甲斐の境の境川を渡った。

「中部一周前編」でも伊豆と駿河の国境、三河と尾張の国境が境川。このあとの「中部一周後編」の越中と越後の国境も境川だ。

 旧東海道で三島に到着すると、まずは伊豆一宮の三嶋大社を参拝する。参拝を終えると、三嶋大社境内の茶店で名物の「福太郎餅」を食べた。伊豆の総社は不明だが、国府に詳しい三輪主彦氏は三嶋大社が総社の役割を果たしていた可能性もあると言っている。

 次に三島の中心地、三島広小路へ。伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅の北側には伊豆国分寺跡。伊豆国分寺の塔の8個の礎石が残っている。塔は七重で高さは60メートルあったという。伊豆国分寺跡には現行の伊豆国分寺もある。

 最後に三島駅南側の「楽寿園」を歩いた。富士山の湧水が湧き出る緑濃いこの公園の一帯が、伊豆の国府跡ではないかといわれている。

「伊豆の国府めぐり」を終えると、東海道(国道1号)で箱根峠を越え、小田原に戻るのだった。

伊豆と駿河の国境を流れる境川伊豆の一宮、三嶋大社三嶋大社の「福太郎餅」

伊豆と駿河の国境を流れる境川 伊豆の一宮、三嶋大社 三嶋大社の「福太郎餅」

現行の伊豆国分寺伊豆国分寺塔址の碑伊豆国分寺の復元図

現行の伊豆国分寺 伊豆国分寺塔址の碑 伊豆国分寺の復元図

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