ジクサー150分割日本一周[314]
投稿日:2022年7月25日
伊予の国府めぐり(その3)
伊予の国府めぐりを終えると、今治からしまなみ海道で大三島へ。芸予諸島最大のこの島に、伊予一宮の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)がある。
今治から来島海峡大橋を渡ると大島、大島大橋を渡ると伯方島、大三島橋を渡ると大三島だ。
大三島の東海岸にある大三島ICでしまなみ海道を降りると、大三島横断の県道21号で三村峠を越えて島の西海岸に出る。そこに大山祇神社がある。
大山祇神社を参拝。境内には樹齢3000年という大楠がある。とてつもない巨木だ。ここの宝物館もすごい。国宝が8点もあるのだ。国の重要文化財はそれ以上の数がある。これら大山祇神社の宝物の大半は平安時代の末期から鎌倉時代にかけての武具。大三島を拠点にした「三島水軍」の力を見せつけている。宝物館に隣りあった海事博物館には三島水軍の使った軍船の模型が展示されている。
大山祇神社の参拝を終えると、すぐ近くの宮浦港から時計まわりで大三島を一周。宮浦港からかつては広島県の竹原港や大崎上島などへのフェリーが出ていた。
「大三島一周道路」の県道51号を行く。
大三島北端の鳥取岬からは、戦時中の毒ガス製造の島、大久野島が目の前に見える。大久野島は広島県になる。
鳥取岬を過ぎると大三島の西海岸を南下する。
しまなみ海道の多々羅大橋が見えてくる。対岸は広島県の生口島。海辺の多々羅温泉「三島乃湯」に入る。湯につかりながら多々羅大橋を眺めた。
大三島ICの入口近くには道の駅「多々羅しまなみ公園」がある。村上水軍の「村上三島記念館」もある。「村上三島記念館」の「中部瀬戸内海文化財地図」はすごい。芸予諸島の島々にはびっしりと書き込みがされている。
芸予諸島はその名の通り安芸(広島)と伊予(愛媛)にまたがる島々だが、芸予の国境、広島・愛媛の県境など無いに等しいようなもので、境を越えた結びつきがきわめて強い世界だ。
大三島の東海岸を南下すると「伯方塩」で知られる伯方島が目の前に見える。しまなみ海道の下をくぐり抜けて大三島の南海岸に入ると、対岸の大島がよく見える。黒雲母花崗岩の「大島石」を切り出す石切場も見える。伯方島と大島は愛媛県になる。
大三島の西海岸に入ると、大下島や岡村島、大崎上島が見える。大下島や岡村島は愛媛県だが、大崎上島は広島県になる。
こうして県道51号で大三島を一周して宮浦港に戻ったが、「大三島一周」は46キロになった。
今晩の宿は大三島の東海岸にある旅館「富士見園」。夕食がすごかった。アサリ鍋、鯛の頭の骨蒸し、お造り(タイ、カンパチ、ホッキ、エビ)、タコの酢の物。ご飯は鯛の釜飯。海の幸三昧の大変な御馳走だった。