カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第45回 白髪狗留孫林道

投稿日:2011年2月9日

2010年 林道日本一周・西日本編

 鹿児島中央駅前を出発。鹿児島ICで九州道に入る。
 鹿児島県から宮崎県へと一気に走り、えびのICで九州道を降りる。目の前には韓国岳(1700m)から新燃岳(1395m)、高千穂峰(1574m)と霧島連峰の山々が連なっている。霧島連峰の山々はすべてが火山で、「火山国・日本」を象徴するかのような風景だ。
 まずは温泉。「林道前」の温泉ということで、えびの高原の白鳥温泉へ。スズキDR-Z400Sのエンジンをふかし、霧島連山の最高峰、韓国岳(からくにだけ)に向かって登っていく。
 白鳥温泉は霧島連峰の白鳥山の中腹にある温泉。下湯と上湯の2湯に分かれている。
 最初は「下湯」(入浴料300円)に入る。大浴場と露天風呂。広々とした大浴場の大風呂が気持ちいい。
 下湯から白鳥神社のわきを通り、さらに登ったところに上湯がある。ここはカソリ、オススメの湯だ。木造の湯屋。内風呂と露天風呂があって、とくに露天風呂からの眺めは絶景だ。足もとには九州第2の大河、川内川(せんだいがわ)上流の加久藤盆地が広がり、その向こうには宮崎・熊本県境の山々が連なっている。正面の山並みが落ち込むあたりが加久藤峠。九州道と国道221号の長大なトンネルが峠を貫いている。赤茶けた湯につかりながら絶景を心ゆくまで楽しんだ。
 国道221号に戻ると、えびの市と小林市の境まで行ってみる。
 えびの・小林の市境はゆるやかな峠。名前はついていない。だがこの峠は重要で、川内川と大淀川を分けている。川内川は九州第2の大河で東シナ海に、大淀川は宮崎で日向灘に流れ出る。国道221号の名無し峠は中央分水嶺の峠になっている。
 えびの・小林の市境の峠で折り返し、えびの市側に戻ったところから、白髪狗留孫林道に入っていく。国道221号から3・1キロ地点でダートに突入。路面のよく整備された走りやすい林道だ。
 川内川最上流部の狗留孫峡(くるそんきょう)の渓谷美を見ながら走り、ダートに突入してから9・7キロ地点で狗留孫神社との分岐点。この分岐点を過ぎると登りが始まり、12・3キロ地点で宮崎・熊本の県境を越える。ここまでが狗留孫林道。川内川の源流にかかる橋が県境になっている。
 熊本県に入ったところからは白髪岳(1416m)の西側を通る白髪林道になり、温迫峠へ。峠の手前で舗装路に変った。白髪狗留孫林道のダートは18・1キロ。そこから200メートルほどで峠に到達する。
 温迫峠は標高930メートル。九州屈指の「絶景峠」で、眼下には広々とした球磨川流域の人吉盆地を見下ろす。いくつもの町々を眺める。中央を流れる球磨川がキラキラと光っている。その向こうには九州山地の中央部へとつづく山々を一望する。
 温迫峠からは榎田林道で榎田の集落に下っていったが、全線が舗装化されていた…。
 県道43号に出ると錦町へ。ここでは「林道後」の温泉で、「錦町温泉センター」(入浴料300円)の湯に入った。
「林道前」の温泉、「林道後」の温泉と、林道をからめて入る温泉はたまらない。

フォトアルバム

鹿児島ICから九州道に入る
九州道のえびのIC近くから見る霧島連峰


白鳥温泉下湯の大浴場
白鳥温泉上湯の大浴場


白鳥温泉上湯の露天風呂
国道221号を行く


白髪狗留孫林道のダートに突入!
狗留孫峡の渓谷美を眺めながら走る


狗留孫神社との分岐点
九州第2の大河、川内川の源流


温迫峠
「錦町温泉センター」の湯


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