第88回 七ヶ岳林道
投稿日:2011年4月10日
2010年 林道日本一周・東日本編
共同湯とロングダートを堪能した奥会津
「東北編」の第1本目の林道、安ヶ森林道(ダート15・2km)を走り、舘岩(南会津町)に出た。
舘岩の「かねまる食堂」で昼食。山菜やキノコの入った「会津高原ラーメン」(800円)を食べ、「奥会津」を味わった。奥会津は山菜とキノコの宝庫なのだ。
舘岩からはミニ周遊ルートで奥会津をまわる。
4キロほど南に行った湯ノ花温泉では、混浴の共同浴場「石湯」(入浴料200円)に入る。猛烈に熱い湯。歯をくいしばって湯につかったが、湯から上がると体はヒリヒリして真っ赤になっている。でも、そのヒリヒリ感がよかった。湯ノ花温泉にはこのほか「湯端の湯」など、全部で4ヵ所に共同浴場がある。
湯ノ花温泉からは唐沢林道を走った。
新道のトンネルが完成しているが、旧道の唐沢林道も通行可で、唐沢峠を越える区間に1・9キロのダートが残っていた。
唐沢峠を越えると木賊温泉。ここでは河畔の露天風呂の「岩風呂」(入浴料200円)に入った。目の前を流れる西根川の清流を眺めながら湯につかる気分はたまらない。木賊温泉にはもう1軒の共同浴場「広瀬の湯」(入浴料300円)がある。「岩風呂」は混浴だが、「広瀬の湯」は男女別に分かれている。
ダート1・9キロという唐沢林道を間において、湯ノ花温泉、木賊温泉という奥会津の名湯2湯を楽しんだ。
木賊温泉からは国道352号に出て舘岩に戻った。
舘岩からは国道352号の旧道で中山峠へ。峠上でスズキDR-Z400Sを停め、しばし峠からの山岳風景を眺めた。帝釈山脈の山並みの向こうに須連峰の山々が見えている。
ここにはかつて峠の茶屋があった。親切にしてもらった「峠の茶屋」のおばちゃんがなつかしく思い出された。
中山峠を越えて1キロほど走ると七ヶ岳林道の入口。そこから舗装林道を5・1キロ走った地点で左折し、ダートに入っていく。狭路のダート。稜線近くに出ると見晴らしがよくなり、奥会津の山々を眺めながら走る。やがて前方には奥会津の名峰、七ヶ岳(1635m)が見えてくる。山名通りの7つの峰を持った山だ。6・8キロ走った地点には「林道開通記念碑」。そこからは正面に七ヶ岳を眺める。富貴沢林道との分岐を過ぎると下り坂になり、15・8キロのダートを走って国道289号の針生(はりう)に出る。
七ヶ岳林道は奥会津2本目のロングダート。走りごたえのある林道だ。
針生から国道289号の旧道で駒止峠へ。「峠の茶屋」は残念ながらなくなっていた。栃餅を名物にする「峠の茶屋」がつい最近まであったのだが…。こうして次々に日本中から「峠の茶屋」が消えていく。
地蔵がまつらている駒止峠の頂上まで行き、そこで折り返し、「峠の茶屋」跡を左に折れて玉川林道に入っていく。入口からダートだ。2・6キロ地点で界林道(通行止め)と分岐、4・8キロ地点で大窪林道と分岐している。
そのまま玉川林道を走る。5・3キロ地点には名水が湧き出ている。「冷湖の霊水」。DRを停め、手ですくってひやっと冷たい湧き水を飲んだ。
玉川林道のダートは7・6キロ。舗装路に変った地点から0・2キロ走ると国道401号に出る。つい最近までダート区間の残っていた国道401号だが、いまでは全線が舗装路だ。
国道401号で標高840メートルの新鳥居峠を越え、奥会津を代表する名水の高清水に立ち寄り、国道289号に出た。赤茶けた湯の宮床温泉(入浴料500円)の湯に入り、山口(南会津町)から今度は駒止峠のトンネルを抜け、さきほどの針生の集落に戻ってきた。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 7あたり