第102回 道東林道
投稿日:2011年4月25日
2010年 林道日本一周・東日本編
62.449km、日本一なが〜い林道へ
帯広を出発。スズキDR-Z400Sを走らせ、国道38号を行く。幕別を過ぎると十勝川と平行した道。十勝の大平原を見ながら走る気分はたまらない。
十勝川を渡り浦幌へ。浦幌からは道道56号→道道947号で留真温泉へ。残念ながら留真温泉は休業中(2011年3月14日リニューアルオープン)で入れなかったが、そこから北海道最長ダートの道東林道に入っていく。留真温泉の脇からダートがはじまる。
バイクを停めたときが大変だ。まるで群がるようなアブ。手で振り払うのだがほとんど効果なし。早々にDRを走らせ、アブの猛攻から逃げた。
留真温泉から12・2キロ走ったところにゲート…。残念ながらそこで引き返し、留真温泉に戻った。
この道東林道は「林道日本一周1999」ではほぼ全線を走っているので、10年前の林道走行の様子をお伝えしよう。
北海道のナンバーワン林道を走る
帯広から国道38号で釧路に向かう。その途中で、池田のワイン城に寄り道。ワイン城のある「レストラン十勝」で十勝ワインつきの十勝牛のステーキを食べた。肉のうまさはもちろんのこと、ステーキに添えてあるトウモロコシとジャガイモ、ニンニクの芽がうまかった。さすが北海道だ。
国道38号に戻ると、十勝川を渡り、浦幌へ。ここから北海道最長林道の道東林道に向かっていく。
道道56号→道道947号で留真温泉へ。
留真温泉の“つるつるの湯”につかったあと、道東林道に入っていく。宿の前でいきなり2車線の道道の舗装路がダートに変わる。その変わり方がなんとも鮮やかだ。
道東林道ですごかったのはエゾジカとの遭遇。66・7キロのダート区間中、全部で8回、頭数にすると19頭のエゾジカと遭遇した。夫婦と子供なのだろうか、3頭のエゾジカをよくみかけた。コーナーを曲がったところで、いきなり3頭のエゾジカが飛び出してきたときは、あわや激突寸前。ほんとうに肝を冷やした。
「(これだけエゾジカが多いと)相当、森も荒らされるのだろうなあ…」
と、林業関係者に同情してしまった。
道東林道は何本もの支線の林道が枝分かれしているが、“道東林道”とか“道東スーパー林道”の道標を追っていくと、道を間違えずに走っていける。
66・7キロのダートを走り、あともうすこしで国道274号に出るというところで大崩落。国道を疾走するトラックの音が聞こえるというのに…。残念ながらそこから引き返し、支線を経由して国道274号の釧勝峠近くに出た。そのため、さらにダートを11キロ、余分に走った。
国道274号の釧勝峠のトンネルを抜け、本別に下るころには日が暮れた。
本別から国道242号でワイン城のある池田を経由して国道38号に出る。そして夜の10時過ぎに浦幌に戻った。
221キロの「浦幌→浦幌」。
その夜は浦幌の国道近くで野宿し、翌朝、釧路に到着した。
留真温泉から道道56号に戻ると、今度は北へと走る。沿線には十勝の大牧場やジャガイモ畑、ビート畑が広がる。国道274号に合流すると本別へ。町中のラーメン店「赤えぞ」でこってり味の「バターラーメン」(700円)を食べた。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル北海道 27あたり