カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第107回 風烈布林道

投稿日:2011年5月14日

2010年 林道日本一周・東日本編

ズドーンと一直線に突き抜ける快走ロングダート

 道北屈指のロングダート、美深歌登林道を走り、道道120号に出ると右へ。すぐに天の川トンネルに入る。その天の川トンネルを抜け出たところが風烈布(ふうれっぷ)林道の入口だ。
 林道の入口からダート。スズキDR-Z400Sを走らせ、幅広のフラットダートを行く。樹林地帯を抜け、草原を走り抜けていく。
 ズドーンと、一直線に突き抜けているようなストレート区間が多いのが風烈布林道。
 ハイスピードで走れるので、あっというまに16・3キロのロングダートを駆け抜け、牧場の脇に出た。そこからは舗装路を走り、「オホーツク国道」の国道238号に出た。国道沿いには小集落。そこが風烈布だ。
「風烈布」とは、一度、聞いたら二度と忘れないような地名ではないか。猛烈な季節風が吹きまくり、海岸にはオホーツクの荒波が押し寄せてくる、そんな光景を連想させる「風烈布」だ。
 右手にオホーツク海を見ながら走り、国道238号を北上する。
 枝幸の町の入口で国道238号を左折し、道道12号に入っていく。5キロほど行ったところがケモマナイ林道の入口。道道12号を右折して入っていくのだが、入口からダート。幅広の路面のよく整備された林道。途中、オホーツクの海岸方面に抜ける支線があるが、かまわずに直進。21・6キロのロングダートを走り切ると、国道238号のオホーツク海の海辺に出る。
 国道の両側にモニュメントの立つ北緯45度線を越え、神威岬のトンネルを抜け、浜頓別の町に入っていく。町中を走り抜け、白鳥の飛来地として知られるクッチャロ湖へ。
 人影のないクッチャロ湖の湖畔に立っていると、白鳥の群れる湖が思い出されてならなかった。
 浜頓別到着は18時30分。
 ダメモトでクッチャロ湖畔にある浜頓別温泉「はまとんべつ温泉ウイング」に行き、宿泊を頼んでみた。すると宿泊OK。さらにうれしいことに夕食も用意してくれるという。さっそく茶色ぽいツルツル湯に入り、食堂へ。湯上りの生ビールを飲み干したあと、豪華版の夕食をいただいた。
 毛ガニ
 北海の刺身
 煮魚
 カニ、ホタテ、野菜の鍋…
 いやー、たまらん。
 林道を走ったあとの温泉宿はじつによかった。

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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル北海道 55、57

風烈布林道→風烈布→枝幸→ケモマナイ林道→クッチャロ湖

風烈布林道の入口(道道120号側)
風烈布林道を行く


風烈布林道の出口(国道238号側)
ケモマナイ林道を行く


オホーツク海の海岸で
浜頓別の町


クッチャロ湖
白鳥が飛来する様子
(2009年10月19日撮影)


「はまとんべつ温泉ウイング」
夕食


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